11日、明治安田生命J1リーグ21節が開催。サンフレッチェ広島とV・ファレン長崎の『ピースマッチ』がエディオンスタジアム広島で行われる。

◆被爆地の両チームが対戦
首位をひた走る広島が、J1初参戦でギリギリの残留圏に位置する14位の長崎の対戦。第二次世界大戦で被爆した両地のクラブが、終戦の日を前に対戦する。

One Ball. One World. スポーツができる平和感謝』をキャッチコピーにし、平和メッセージに被爆地の両チームが対戦する一戦。フェアでありながらしい試合がめられる。

◆中断明けの苦を乗り越えるかサンフレッチェ広島
前半戦は下評を覆し、圧倒的なで首位を独走していた広島。しかし、中断明けは2勝2分け1敗と、勝ち点を落とす試合が増えてきた。

前半戦では安定した守備を構築し、先制して逃げ切るスタイルだった広島だが、中断明けは失点が増加。3試合連続失点は、今シーズン初の出来事だ。厳しい環境でもある場の戦いをどう乗り切るのか。平成30年7月豪雨被災地でもあるだけに、勝利で県民を勇気づけたい。

革命児を手にし下位脱出へV・ファーレン長崎
対する長崎は、中断明けで1勝1分け3敗と苦しみ、降格圏が近づいてきている。それでも前節は浦和レッズ相手にゴールレスドロー。全前節こそ北海道コンサドーレ札幌を相手に3失点を喫したが、その前の3試合もヴィッセル神戸川崎フロンターレFC東京と攻撃があるチームに対して2失点と守備の安定度が増した。

加入したオランダ人DFヨルディ・バイスの存在が大きく、守備面では耐性がついている状況。前線の選手がいかにしてゴールを奪うかが勝ち点3獲得のカギを握る。

【予想スタメン&フォーメーション】
サンフレッチェ広島[4-4-2]

(C)CWS Brains,LTD.
GK卓人
DF:和田拓也、千葉水本佐々木
MF柴崎稲垣祥、青山敏弘好文
FW:パトリック、渡大生
監督福浩
先発メンバーいつもの11人と考えていいだろう。2トップには前々節にJ1ゴールを記録したFW渡大生とFWパトリックが入るとみる。ホームで行われる『ピースマッチ』。被爆地のチームとして、この一戦に懸ける思いは強いだろう。

V・ファーレン長崎[3-4-2-1]
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GK:徳重健太
DF:徳永高杉亮太、ヨルディ・バイス
MF:飯尾太朗、島田譲、黒木仁、翁長
FW:澤田崇、鈴木武蔵
FW:ファン
監督高木
対する長崎も、大きなメンバー変更はないと見る。守備の要になりつつあるDFヨルディ・バイス先発。1トップにはFWファンマを起用する。課題は得点だが、守備広島の攻撃をどう封じるか。2度の『ピースマッチ』では勝利を収めたいだろう。

【注選手】
MF青山敏弘(サンフレッチェ広島)
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広島の注選手は、キャプテンMF青山敏弘だ。ピッチ内外でチームの中心となり、サポーター思いの青山にとっては、『ピースマッチ』に懸ける思いは強いはずだ。前半戦の勢いが止まりつつある状況なだけに、この大事な一戦でしっかりと勝利し、再びエンジンをかけたいはず。攻撃を生かす青山ゲームメイクにも注だ。

◆DFヨルディ・バイス(V・ファーレン長崎)
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長崎の注選手は、守備の要になりつつあるDFヨルディ・バイスだ。今加入したオランダ人DF。ファイタータイプのディフェンダーは、Jリーグでも異色の存在になりつつある。戦術理解度の高さに加え、一対一の強さ、局面でのり強さなど、数試合で長崎の守備に欠かせない存在に。闘将という言葉が似合う助っ人DFがチームを浮上させるきっかけになるだろう。

平和を胸にフェアで熱い試合を
世界で2つしかない被爆地をホームタウンとする両チームが対戦。この『ピースマッチ』には34分の1という位置付けとは異なる意味がある。

平和』というキーワードと、『スポーツ』というコンテンツ。両者について考えさせられる1試合となることは間違いなく、見ている人の胸に残る試合が期待される。

プロの試合だから、結果をめることは当然。しかし、それ以上のものが期待される大事な一戦。しく熱い展開が期待される中、フェアなゲームが展開できるか。広島vs長崎の『ピースマッチ』は11日(土)の19時キックオフを迎える。
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