世界から熱い視線を浴びる覆面アーティストバンクシーの人物像と、数千万円~1億円という高額で取引される作品がもたらす影に迫るドキュメンタリーバンクシーを盗んだ男」(開中)の本編映像開された。

「バンクシーを盗んだ男」本編映像はこちら!

舞台は、紛争地区に定されているパレスチナヨルダン西地区にあるベツレヘムの"分離"。そのバンクシーが「ロバ兵士」を描いたが、怒った地元住民によって面を切り取られ、美術収集たちが待つ海外の高級オークションハウスへ送られてしまう。新鋭マルコプロゼルピオ監督が長編映画監督デビューを果たし、伝説的なロックシンガーイギーポップナレーションを務めている。

解禁された本編映像には、仮面をつけた男たちが専用の工具を使って、バンクシーの作品をコンクリートのから切り出し、美術品コレクタートニーブラックスターに積み込む一部始終が収められている。

「作品を救い出すことが、われわれの責務」と自らの行動を定義するブラックスターは、「これまで7年か8年の間、彼(バンクシー)の作品を扱ってきたよ。有名人たちに売った。われわれがやっていることは正しいのか? 正解は分からないから答えられないね。ただ、やらなかったら彼の作品は消えていたんだ」と作品を切り出す理由を説明する。

などに描かれることが多いバンクシーの作品は、その価値ゆえに、一般市民や"ハンター"に狙われることも多いといい、ブラックスターは「物を狙うことが的の連中さ! 個人売買のためだね。悲しいことにバンクシーを買えるのは大持ちだけだ」と憤る。

ここで流れるのが「この作品は20ポンドほどで売られたと推測される。文脈から切り離された他のバンクシー作品とともに美術館へ」というナレーション。文脈とは、ストリートアートは描かれた場所(ストリート)にあってこそ意味があるという考え方だ。果たして、ブラックスターの"作品を救い出すこと"は、本当に正しい行動なのだろうか。

衝撃の事実が発覚! 美術品コレクターが示す見解は?