2012年から、週刊少年マガジンで連載中の大ヒットコミック「七つの大罪」。14年にTVアニメ化され、16年にスペシャルアニメ、今年はTVアニメ第2期が放送された。原作が累計2800万部を突破するなど大ブレイク中の本作だが、8月18日(土)からは『劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人』も公開!その前に、映画をより楽しむべく物語のあらすじや世界観を、いま一度おさらいしてみよう!

【写真を見る】『劇場版 七つの大罪』で繰り広げられる大迫力の戦闘シーン

本作の主人公は酒場“豚の帽子亭”を営むメリオダス。彼は王国に仕える騎士団<七つの大罪>の団長だったが、10年前にある事件の濡れ衣を着せられ、団は解散し、団員たちも散り散りになってしまう。騎士団解散後の王国は滅亡寸前にまで陥り、この危機を救うために旅をしていた王国の第3王女エリザベスメリオダスが出会うところから物語は始まる。

■ 最強の騎士団<七つの大罪>とは?

メリオダスを中心に構成される騎士団<七つの大罪>。冤罪とはいえ、メンバーそれぞれの罪状にちなんだ“罪”が通り名となっており、メリオダスは<憤怒の罪(ドラゴン・シン)>と呼ばれている。そのほか、<強欲の罪(フォックス・シン)>のバン、<嫉妬の罪(サーペント・シン)>のディアンヌ、<怠惰の罪(グリズリー・シン)>のキング、<色欲の罪(ゴート・シン)>のゴウセル、<暴食の罪(ボア・シン)>のマーリン、<傲慢の罪(ライオン・シン)>のエスカノールの計7人で構成。妖精や巨人など種族も様々で、一人ひとりが一騎当千の力を持った精鋭部隊なのだ。

テレビアニメ第1期ではエスカノールを除く6人が再集結。そのきっかけとなったエリザベスや、酒場で働くマスコット豚・ホークと共に、王国崩壊の危機を救うために尽力した。今年の6月末まで放送された第2期ではエスカノールも騎士団に復帰し、3千年の封印から甦った魔神族最強の部隊<十戒>との死闘が展開されている。

■ 少年漫画の王道!胸アツな能力バトル

バトル漫画の魅力と言えば、個性的な能力の数々や大迫力の戦闘シーンだろう。例えば、魔神族でもあるメリオダスは基礎体力が作中トップクラスで剣技も凄絶。さらには、相手の攻撃を倍以上の威力で跳ね返す「全反撃(フルカウンター)」という魔力(魔法のようなもの)を用いる、応戦主体の戦いを基本戦法としている。

そのほか、トリッキーな能力を持つゴウセルは魔力「浸食(インベイジョン)」で相手の記憶や認識力を自由に操作できる。相手の記憶を消したり書き変える精神攻撃を得意とする一方、好奇心から団員たちの関係をひっかき回したりも…。また、最後に登場したエスカノールも特殊な魔力「太陽(サンシャイン)」の持ち主。夜は細身で貧弱な姿をしているが、日が昇るにつれて戦闘力が上がり、外見も筋骨隆々の大男に。巨大な戦斧を片手で軽々と振り回し、圧倒的なパワーで敵をなぎ払っていく。

■ 「アーサー王伝説」を想起させる世界観

本作は人間のほかに、前述の妖精や巨人、獣人など様々な異種族が存在し、魔法も登場する王道ファンタジー。舞台はブリタニアと呼ばれる広大な大地で、そこには<七つの大罪>が仕える大国・リオネス王国やアーサー王が治めるキャメロット王国など幾つもの国が栄えている。実はこの世界観は「アーサー王伝説」をベースに作られたもの。アーサー王魔術師マーリンといったキャラクターも登場しているため、「アーサー王」関連の作品を知れば、また新たな楽しみ方が見つけられるかも。

劇場版は、原作者・鈴木央の書き下ろしストーリーを基にした完全オリジナル。天翼人が住まう天空の世界・天空宮で、<七つの大罪>の前に魔神族のベルリオン率いる<黒の六騎士>が現れる。新たな強敵を前にメリオダスたちはどう立ち向かうのか…。この夏を一番熱くさせてくれるヒロイック・ファンタジーを、余すことなく楽しんでほしい!(Movie Walker・文/リワークス)

大人気バトル漫画が原作の『劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人』は8月18日(土)より公開スタート