“楽して生きたい”をモットーに、働かないことに全を尽くすヒモ男・ちゃんを、カメレオン俳優窪田正孝が演じ話題を呼んでいる土曜ナイトドラマヒモメン』(テレビ朝日系)。

 4日放送の第2話でも、窪田くんのクズすぎるヒモ男っぷりが、ネット上をザワつかせていたようです。ということで、今週もあらすじから振り返っていきます。

(前回までのレビューこちらから)

■過保護な姉VSヒモ

 シャツにジャケットでバッチリキメた姿のちゃん(窪田)に連れられ、結婚式場にやってきたゆり子(川口)は、思わず舞い上がり、ちゃんにデレまくり。もちろん、ヒモ男のちゃんは、レストランのタダ飯にありつけるというセコい考えだけで、結婚する気は全くありません。

 運悪く、式場にはウェディンプランナーとして働くゆり子の桜子(片瀬那奈)がいました。過保護かつ男に厳しい桜子ちゃんにヒモな彼氏を会わせてはいけないと、思わずゆり子はちゃんの存在を隠し、なんとかやりすごします。

 ある休日ちゃんの存在を知る職場の先輩ナース田辺聡子(佐藤仁美)がどの程度の“ヒモ”か見極めるため、ゆり子のにやってきました。意外に見栄っりなちゃんは、を7:3にバッチリ固め、ポロシャツに細身のパンツ着替え、自分をネットトレーダーだと偽りますが、聡子がダメンズ好きだと知ると、Tシャツハーフパンツ着替え、すっかりいつものモスタイルに。

 と、そこへ後輩ナース浜野このみ岡田結実)とゆり子に思いを寄せる医師・池介(勝地涼)まで来訪。池ゆり子がヒモ男と付き合っていることを知っており、ヒモが嫌いなこのみを利用してゆり子とちゃんを別れさせようと企んでいました。1話でVIP患者のペットである小鳥を逃がしたのも、この池です。

 ちゃんのなんとかこのみにはヒモであることがバレずに済みましたが、さらなるピンチが……。なんと、桜子ちゃんまでがゆり子のにやってきたのです。事情を知る池を彼氏に見立ててその場を乗りきろうとしますが、本当の彼氏はヒモなちゃんであることがアッサリバレてしまいました。

 桜子ちゃんは、「ゆり子の理想の結婚式を挙げるために必要な費用=128万7,000円を集めなければ、ゆり子と別れてもらう」という条件を出します。ゆり子のことが大好きだけど、働きたくないちゃんは、とりあえず競馬へ……。

 そして3日後、ちゃんが用意したのはたったの5万6,200円。でもなぜか自信満々なちゃんは、フラワーアレンジメントを始めた聡子にブーケを作らせ、専門学生を式場スタッフとして雇い、現場の揮をプロ桜子がとることでドレスからヘアメイクからもろもろの経費をカット。余ゲストは行きつけの居酒屋マスター金田明夫)に頼み……と、周囲に頼って削れるところはとことん予算を削るという提案をします。結婚指輪も余ったお金でちゃんと買うそうです。

 ちなみに婚約指輪はというと、「給料の3カ……でも今給料ゼロだから、これで」とお菓子を留めるい針をねじってゆり子の左手に巻きつけます。

ゆり子、結婚式しよう」という言葉を聞いて号泣しながら、ゆり子が「私、ちゃんと別れたくない。一緒にいたいの!」と懇願し、なんとか引き下がってくれた桜子ちゃん。2人は事別れを回避することができました。めでたしめでたし。

■窪田正孝にみる“唐沢寿明感”

 今回も期待を裏切らないヒモっぷりをみせてくれたちゃん。前回同様、ネット上では許せる・許せないの意見がっ二つに分かれていた印です。

 が、演じる窪田くんについては、すっかり魅了されてしまったというが。冒頭のデートスタイルネットトレーダーに扮したデキる男ファッションサラッと着こなしていたし、Tシャツ×ハーフパンツ姿とのギャップに女子たちはハートガッツリ掴まれたようです。

 それに、「ってヒモなんですか?」とすっとぼけながらも、「ゆり子のこと、幸せにしようと思ってます」と、キメるところはキチッとキメてくれるちゃんに、ゆり子同様、不覚にもキュンとさせられてしまう人が続出していた模様。

 そんな窪田くん、今作で演技の幅がさらに広がったような気がします。

 昨年演したドラマたちがやりました』(フジテレビ系)でもコミカルな演技を見せていましたが、出演を決めたのは、映画にもなった『ラストコップ』(日本テレビ系)で共演した唐沢寿明破天荒な演技に刺を受けたことが大きかったそうです。

 今作では、役柄も相まって、『やり』以上にかなり振り切った演技をみせてくれているし、ちゃんのおちゃらけたシーンには、どことなく“唐沢寿明感”を感じます。

 それが、ヒモ以前にクズだけど、どこか憎めないちゃんの魅を助長させているようにも思いました。

 

■川口春奈の“キレ芸”が気持ちいい

 一方、ゆり子を演じる川口春奈ちゃんも負けていません。

 式場に連れて来られてニヤニヤしたり、最低プロポーズまがいのことをされて「どうしう……今すっごい幸せなんだけど……」とボロボロ涙を流したり、とっても表情豊か。

結婚式ってお金になるんだよ!」「お金のかからない式を挙げればご祝儀はほとんど自分たちのものでしょ」と、ただのご祝儀当てだったちゃんに「バカか!」とド迫で迫りボコスカ殴るキレ具合も見ていて気持ちがよかった!

 喜怒哀楽がはっきりしているので多少の暑苦しさはあるものの、人間味があふれているので、浮世離れしているちゃんとのバランスがよく取れているように思います。そういった意味でも、ゆり子とちゃんはお似合いのカップルなのかもしれません。はい。

 

■楽しく見られるけど中身がない……

 ほかにも、ヒモなちゃんに思わずウットリしてしまう、佐藤仁美演じるダメンズ好きの聡子や、視聴者だけに裏の〜い裏の顔を見せてくれる勝地涼など、を固めるほかの出演者たちも個性豊かな面々がって盛り上げてくれているし、ストーリーテンポよく進んでいくので、見ていて飽きません。

 ここまでは基本的に“ちゃんが働かないことが原因でゆり子に降りかかるトラブルちゃんがなんとか乗り越え、ゆり子はデレたりキレたりしながら見守り、結果、甘やかす”という構図のもと進行していくので、登場人物に同情せず「やばいカップルだなぁ~」くらいの距離感と軽いノリで見るのが丁度いいんだと思います。

 ただ、なぜそこまでして働きたくないのか、ちゃんの人間性を疑いたくなってくるので、いかにしてヒモ男ができあがったのか、そろそろその人となりを見せていただきたいところ。

 今放送の3話では、ゆり子を狙う池先生が活躍してくれそうなので、敵であるちゃんの過去を探ってくれないかなと、期待したいです。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

 

テレビ朝日系『ヒモメン』番組公式サイトより