イギリスの昔話に「ウールピットグリーンチルドレン」という不思議な話がある。


ウールピットグリーンチルドレン

 12世紀頃、英・サフォーク州のウールピットWool pit)で、オオカミ落とし穴wolf pit)に落ちた2人の子どもが見つかった。姉と弟らしきその子どもたちは、緑色の皮膚に覆われ、未知の言を話し、衣服も奇妙だったという。その後、2人はウールピットで保護されたが、数日間は食事に手をつけなかった。しかし、生のソラマメを見つけた途端、貪るように食べたという。2人は徐々に普通の食事にも慣れていき、体の色も肌色に戻っていった。しかし、後に病気り死んでしまったそうだ。

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一方、英語を覚え、自分たちがマーティンという全身緑色の人たちが住む場所からやってきたとった。そこは太陽が届かない、常に黄昏時のような薄明かりに照らされている場所だという。しかし、そこからウールピットに迷い込んだ理由はよく覚えていなかった。後には使用人として働き、結婚もしたそうだが、マーティンに帰ることは遂になかったそうだ。


貧血子どもか?

 この2人のグリーンチルドレンは一体何者だったのか? 「Mysterious Universe」(8月2日付)は、低色素性貧血のため肌が緑色になっていたのではないかと推測している。この病を発症すると血球が通常よりも薄い色のため、肌がっぽく見えることから、英語ではgreensickness病)とも呼ばれる。


宇宙人か?

 しかし、同じく「Mysterious Universe」によると、グリーンチルドレン地球外からやってきた宇宙人だとする人も多いという。たとえば、17世紀に英・オックスフォード大学の学者だったロバートバートン博士は、「2人は金星火星からやって来たはずだ」と自著でしており、未確認生物研究カール・シャッカー博士も、「グリーンチルドレンは、次元間を繋ぐを偶然通ってしまい、並行世界からこちらの世界にやって来た」と考えていたそうだ。

 また、現代の天文学者で作家ダンカンルナン氏も、物質転送装置の故障により、グリーンチルドレンは自分たちの惑星から偶然ウールピットに送られたのではないかと推測し、マーティンは太陽々の太陽ではない)と同期(軌の中心となる重力体の自転周期と軌を描く物体の転周期が同一になる軌)にある惑星ではないかと自説を展開しているという。マーティンが太陽同期にあるとすれば、太陽があたる灼熱面とその裏側の暗の地域の間は薄明かりの世界になるというのだ。

 を呼ぶグリーンチルドレン。果たして彼らは貧血子どもだったのか、それとも地球外生命体だったのか……。読者はどう思われるだろうか?
(編集部)


イメージ画像は、「Thinkstock」より

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