サンドラ・ブロック扮するデビー・オーシャンが、個性豊かな仲間たちと、女性版“オーシャンズ”を結成し、ド手な犯罪計画を企てるクライサスペンスオーシャンズ 8』が開中だ。本作で演を務めたサンドラと、共演のサラポールソンにインタビュー。2人は劇中同様に息の合った掛け合いを見せてくれた。

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サンドラが演じるのは、「オーシャンズ」シリーズジョージクルーニーが演じたダニーオーシャンデビー。仮釈放されたデビーは、女性7人の犯罪チームを結成し、世界ファッションの祭典「メットガラ」の会場へ乗り込む。ねらうは、ハリウッド女優ダフネ・クルーガー(アンハサウェイ)が身につけた1億5000万ドルの宝石だ。サラは、犯罪チームの一員で、盗品ディーラーのタミー役を演じた。

サンドラやサラアンのほか、ケイトブランシェット、ヘレナ・ボナム・カーター女優歌手リアーナが共演。「オーシャンズ」シリーズを手掛けてきたスティーブン・ソダーバーグがプロデュースし、『ハンガー・ゲーム』(12)のゲイリー・ロスが監督・脚本を務めた。

セクシャルハラスメントや性的暴行の被害体験を告白、共有する“#MeToo運動”が叫ばれるなか、「オーシャンズ」シリーズが、女性キャストを迎えて製作されたことは、実にタイムリーな印を受けるが、サンドラによると「本作は、そういう追いが吹く以前に製作されたから、当時GO サインを出したワーナー・ブラザース映画に感心しているわ。このムーブメントがアメリカだけに限らず、どのでも理解されてきたことがうれしいの」とのこと。

「きっと映画のなかの8人が、世の女性たちのになってくれると思う。でも、本作は女性のみを勇気づける映画ではないし、男性だって冒頭の10分だけを観て『とても楽しい。男性批判映画じゃない』とわかってくれると思う」とサンドラは言う。

デビー役を演じるにあたり、サンドラはダニー役を演じたクルーニーの演技を参考にしたそうだ。「彼自身にある、自然体のリズムを意識したわ。ダニーはイタズラ好きで、椅子に深く掛け、犯罪自体を楽しんでいるような人。ダニーデビーに共通の特徴があるとしたら、お金欲しさに盗みを企てないという点ね。2人はスリルを味わうために盗みを働いていると思うわ」。

サラは脚本を読んだ時、マット・デイモン演じるライナスに近いものをタミーに感じたという。「ライナスのようにクールでいようと心がけたの。まあ、実際のタミーはそうじゃなかったけど。ライナスとタミーの共通点は、仕事をきちんと璧にやり遂げたいと思っている点よ。ただ、ほとんどは、サンディ(サンドラの称)がやっていたことを盗んで自分のものにした感じだけど」。

サンドラは「私はあんなにクールじゃないし、注意深くもないわ」と言う。「私は、音楽を体に入れたというか、ジャズリフをする感じで演じたの。の演技だけで伝わるなら、余計な台詞カットしたりもしたし。ジョージはそれが自然にできていたから。デビーはダニーなので、兄妹が持つ癖や特徴を見せられたらと思っていたの」。

すると、サンドラはサラから「確かに普段の騒がしい感じではなかったわね(笑)」とツッコまれ、「ありがとうサラ」と相槌を打った。

パワフルな個性が際立つ女優が集まった現場では、オフショット女子トークも繰り広げられたよう。サンドラは「サラを見たらわかるでしょ。この 8 倍よ。ただ、みんなプロだから切り替えも上手いの」と言ったが、サラは「でも、私は切り替えに時間が掛かかってしまうほうね。見ての通り気が散りがちだから。演技中、っ先に笑ってしまうのは私だった」と、現場で足を引っったことを告白

サラプレッシャーを感じ、現場で汗をかいたり泣いたりしてしまったとか。サラが「メイクが崩れちゃって、メイク直しでまた時間がかかったわ」とぼやくと、サンドラも「そうそう。『また 45 分待ちか』ってなった」とサラをいじった。

サラは「なによりも8人みんなの仲が良かったことがすばらしかったの。お互いにサポートし合って、理解しようとしたわね。あと、撮影現場でオンラインショッピングを楽しんだ日もあったわ。お互いに気になるや靴を見せ合い『これ、似合うかしら?』と聞いたりしてた」と言う。

サンドラも「本当にラッキーな現場だったわね」とうなずいた。「俳優は基本的に面倒くさい生き物だから、男だろうと女だろうとトランスジェンダーだろうと、8人もの俳優が集まれば、基本は大変なの。下手をすれば、現場は大惨事になりかねない。でも、私たちは本当に仲良く仕事ができた。まだ 8 人で始まったばかりだけど、これから 9 や 10 もあり得ると思う」。(Movie Walker・文/山崎 伸子)

『オーシャンズ8』のサンドラ・ブロックとサラ・ポールソン