ピーマンと聞いて緑色を思い浮かべる人は多いだろう。しかし、緑色ピーマンは実は未熟な状態で、熟したピーマン赤色になると知っている人はどのくらいいるのだろうか。なんでも熟したピーマンは甘みが増し、フルティになるという。ピーマンといえば臭くて、苦みや匂いが苦手な人も多いのでは。だが、熟した赤色ピーマンはそれらの問題がなくなり、ひと味違ったピーマンの魅を堪できそうだ。そこで今回は、緑色ピーマンを自宅で熟させることができるのか。また、その場合のオススメレシピはどんなものがあるのか、専門に聞いてみたのでご紹介したい。


緑色ピーマンは自宅で熟させることは可

一般的に出回っている未熟な状態の緑色ピーマン。自宅で熟させ、赤色にすることはできるのか。料理研究サクライチエリさんに聞いてみた。

ピーマン普通に放置しておくと熟していきますよ。確かに緑色の時期が長く、くなるまでずっと放置しなきゃいけないので、途中でが食べて、ピーマンの中で育っていたということもあります」(サクライさん)

なるほど。ということは、結論として自宅でピーマンを熟させることは可である。しかし、くなるまでに時間がかかり、なおかつ、に食われてしまう恐れがあるので注意が必要だ。

「また、熟した後はすぐにしわしわになります。くてパツパツのみずみずしい期間は、緑色ピーマンのみずみずしい期間より短いです」(サクライさん)

ちなみに、ピーマン緑色のまま流通している理由をサクライさんに聞いてみたところ、「熟すと日持ちがしない問題と、シャキシャキした食感と、あとはピラジンが豊富に含まれるという点で栄養価が高く、緑色ピーマンが流通しているようです」とのこと。緑色ピーマンに含まれるピラジンという成分は、血液をサラサラにしてくれるそうだ。

赤色ピーマンのオススメのレシピ

熟して甘くなったピーマン、どうしたら美味しく召し上がれるだろうか。引き続きサクライさんにオススメレシピを聞いた。

緑色ピーマンでも赤色ピーマンでも、オススメは穫りたてを網焼きにするか、グリルっていただく食べ方です。ピーマンそのものの分で蒸し焼きになって、ジューシーに焼けます」(サクライさん)

緑色ピーマンでも網焼きは美味しそうだが、熟した赤色ピーマンも網焼きがオススメとのこと。緑色ピーマンの味とどう変わるのか、ぜひ一度食してみたいものだ。

「焼いたら薄皮を剥き、食べやすい大きさに切って、おかか醤油で食べてもいいですし、冷やして、オリーブオイルコショウと混ぜて食べても美味しいです」(サクライさん)
熟した赤色ピーマンを食べたことがない人も多いのでは。自宅でピーマンを育てていたり、緑色ピーマンが苦手という人は、ぜひ一度、熟した赤色ピーマンプロ直伝のレシピで召し上がってみてはいかがだろうか。

■熟した赤色ピーマンが売っているところはある…?

最後になるが、自宅で赤色ピーマンを育てるのが難しい場合、販売店で購入する手もあるようだ。サクライさんに赤色ピーマンの販売店がないか聞いたところ、「JA直売所では収穫できたときに直接持ち込めるので、シーズンになれば販売されている場面に遭遇できる確立が高いです」とのこと。

「どうしても確実に入手したい場合は、自流通をされている農家さんにお願いして、赤色ピーマンを収穫してもらい、直接送ってもらうと時期はともかくとして、入手という意味では確実かと思われます」というアドバイスもいただいた。

熟した赤色ピーマン、知っているようで意外と知らなかった人も多いだろう。今回は参考になっただろうか。ご紹介したレシピの他に、熟した赤色ピーマン甘味を活かした料理を開発してみてはいかがだろうか。

専門プロフィールサクライチエリ
タイ料理研究1999年より8年間、タイバンコクで食にまつわる仕事に従事。その合間に世界各地を飛び回り、各料理を研究する。現在日本料理教室宰。

柚木深つばさYukimi Tsubasa)

ピーマンは自宅で赤く熟させることはできるのか?