ソフトボール世界選手権決勝、タイブレークで4度のV逃す

 ソフトボール世界選手権(ZOZOマリン)は12日、決勝で世界ランク2位日本が準決勝で敗れた同1位米国に延長タイブレークの末に6-7で10回サヨナラ負け。2大会ぶり4度の優勝を逃した。7回封した3位決定戦から“中3時間半”で先発したエース上野由岐子(ビックカメラ高崎)が162球7失点で“魂の1日2投”も尽きた。

 上野を仰いだ。情にも打球は三塁線を破った。6-4で迎えた延長10回裏、2点を奪われて同点とされると、2死からサヨナラ打を献上。この日の244日本エースが最後に尽きた。

 日本は幸先良く先手を握った。打線は2回に先頭の5番・渥美万奈(トヨタ自動車)、6番・藤田倭(太陽誘電)の連打で死一、三塁の好機を作ると、1死から我妻香(ビックカメラ高崎)が三遊間を破るタイムリー。待望の先制点を奪った。3回には2死一塁から4番・山本優(ビックカメラ高崎)がタイムリー三塁打で1点を追加した。

 しかし、その裏に上野がついに捕まる。安打2本で1死一、二塁のピンチ。続く4番アリオトは見逃し三振ったが、5番スポールディングに放たれた右翼への打球が情にもフェンスオーバー。逆転3ランとなり、上野は思わずを仰いだ。これが今大会7試合登板で初失点となった。

 援護したい打線は5回に2死満塁の好機を生かせなかったが、6回だ。先頭の6番・藤田が左中間に値千の同点弾を放った。上野もベンチから飛び出し、後輩を祝福した。

 試合は互いに譲らずに7回を終え、延長戦に突入。死二塁から始まるタイブレークで8回、1死三塁とすると代打内藤実穂(ビックカメラ高崎)の二ゴロの間に1点を勝ち越し。しかし、その裏、上野が味方の野選が絡んで死一、三塁とピンチを広げると、1死から6番モールトリーに同点タイムリーを浴びた。

 9回は互いに得点に終わったが、ついに10回に試合が動く。先頭の藤田最強左腕・アボットが右翼にこの日2本となる勝ち越し2ラン。しかし、その裏にまさかの展開が待っていた。集中打を浴び、3失点で逆転サヨナラ負けを喫した。

 日本は前日11日の準決勝・米国戦に延長8回サヨナラで敗れ、敗者復活を兼ねたこの日の3位決定戦に回り、上野87球で7回投。エースは“中3時間半”という過酷なローテーションとなったが、36歳の鉄人歴史的死闘で最後に尽きた。(THE ANSWER編集部)

サヨナラ打を浴び天を仰ぐ上野由岐子【写真:荒川祐史】