ヒロイン・楡野鈴愛(永野芽郁)の七転び八起きを描いている連続テレビ小説「半分、青い。」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。第19週「泣きたい!」(8月6日~11日放送)で、鈴愛はシングルマザーとなって生まれ故郷の岐阜県梟町に“出戻り”。鈴愛が漫画家を夢見て上京した第6週以降、節目ごとに登場するだけだった梟町の人々が再び顔をそろえ、ストーリーを動かし始めた。

【写真を見る】鈴愛の娘を膝にのせ「あしたのジョー」を音読する律。イケメンすぎる!

なかでも鈴愛の幼なじみ、律(佐藤健)とブッチャーこと龍之介(矢本悠馬)、菜生(奈緒)の“梟会”3人から鈴愛へ向けられた“愛あるツッコミ”が冴えわたっている。(以下、ネタバレが含まれます)

■ 菜生、鈴愛に「相変わらずやなぁ」

梟町に帰ってきた鈴愛をまず、パンチの効いたツッコミで迎えたのが菜生だ。第109回(8月6日放送)では、親に何の相談もなくいきなり帰ってきた鈴愛の行動を「チャレンジャーやなぁと思っとった」と面白がり、律も離婚したか?と早合点した鈴愛に「相変わらずやなぁ鈴愛ちゃん。すべての解釈が自分の都合のいい方へ、いい方へと」としみじみつぶやいた。

いまや菜生の夫・ブッチャーも負けていない。喫茶ともしびで一人コーヒーを飲む鈴愛を見つけ、「家に居場所ないか?出戻りはきついなー(笑)!あれ、調子狂うわ。コーヒーぶちまけられるかと思って構えたわ」と皮肉った。ちなみに、鈴愛は実際に第95回で、泥酔して帰った夫・涼次(間宮祥太朗)にバケツで水をぶちまけている。さすがブッチャー、そんな鈴愛の気性をよく理解している。

ブッチャーはまた、出戻り後の身の振り方について「適当につくし食堂を手伝えばいいと思っとった」と語る鈴愛に、「お前は(笑)。ホント小さい頃から変わらんな」と苦笑い。ここにも幼なじみならではの気安さがにじむ。その一方で、自分の経営する西園寺不動産で「雇ってやらんこともない」と助け船を出すなど、ブッチャーなりの鈴愛への心配りも見て取れる。

そして、律。鈴愛と同じ日に同じ病院で生まれ、ほとんど兄弟のようにして育った律は、鈴愛を誰よりも理解している。

114回(8月11日放送)では、「社長になる」「つくし食堂2号店をやる」と宣言して晴とバトルを繰り広げる鈴愛を見ても「あの親子は電光石火だ。瞬間湯沸かし器だ。今思ったことは今。『ちょっと後で』とか、『様子を見る』とかないから」と、至って冷静。楡野家の家族会議が滞りなく進むよう花野(山崎莉里那)を膝にのせ、子守り役を引き受けたのも、鈴愛への援護射撃だろう。

ときに軽口や荒っぽい表現が飛び出すのも、気の置けない幼なじみだからこそ。3人にとって鈴愛は今も子どもの頃と同じ、素直で大胆でちょっと人騒がせな、放ってはおけない親友なのだ。

■ ブッチャー&菜生「いい夫婦」

そんな第19週では、ブッチャーと菜生の夫婦仲がわかるやりとりも注目を集めた。

第109回、鈴愛と律が久々の再会を噛みしめている間、菜生はカウンターで「あんたは最初だけや」「あたしの結婚記念日も誕生日もわすれとった」と夫・ブッチャーを相手に絡み酒。2人の子どもの名前が“モカ”と“キララ”であることも判明した。

ブッチャーと菜生のやりとりにも視聴者は大注目。「リアルな夫婦って感じでほっこりする」「言いたいことが言い合える、いい夫婦じゃないの」「なんだかんだ、うまくいってて安心」と、夫婦仲をうらやむ声が上がっている。

また、「酔っぱらって旦那に絡むナオちゃん、かわいいな」という声も。3人から鈴愛に向けられた“愛あるツッコミ”も、「鈴愛のことよくわかってる(笑)」「『何でも言い合える幼なじみ』って感じ」と好感を集めた。

■ 家を飛び出した晴は和子の元へ…

そんな温かい環境に戻った鈴愛に甘えが出たか、第114回ではつくし食堂の稼ぎを元手に“つくし食堂2号店”を開きたい、と言い出した。だがそれは、母・晴(松雪泰子)が楽しみにしていた夫婦で世界一周旅行の資金だった。父・宇太郎(滝藤賢一)も鈴愛の出店のアイデアにすっかり乗り気になってしまい、さすがの晴も激怒…。

13日から放送する第20週「始めたい!」では、家を飛び出した晴が律の母・和子(原田知世)のところに転がり込む。和子はそんな晴をなだめ、あることをアドバイス。そして晴は決断する――。律の妻・より子(石橋静河)が再登場することも明かされ、ファンが「いよいよより子登場!」と沸き立っている。

地元・岐阜に舞台を移しての新章はまだ始まったばかり。今後の鈴愛の人生に“梟会”が果たす役割は小さくなさそうだ。(ザテレビジョン

ブッチャーと鈴愛のくされ縁はこれからも続く!