宇土市民のみならず、県内各地から例年約10万人ほどが訪れる県内でも屈指の祭り「うと地蔵まつり」が、8月23(木)、24日(金)の2日間開される。

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祭り当日は市街地一帯に屋台が立ち並び、各町内会が制作した、うと地蔵まつりの目玉の一つでもある「つくりもん」が展示される。

「なむじぞう、だいぶつさん、あーげてくださいおさいせん」。夏の夕暮れ、鐘の音とともに子供たちの歌声が聞こえてくるこの祭りは、約360年前宇土藩初代藩主細川行孝公が円応寺を建立したことから始まったとされている。

当時は病気に対しての知識がとぼしく、疫病が流行すると特に抵抗力の弱い子どもの死亡率が高かったそうで、このようなことが起こらないようにとの願いを込めて、子どもの守り神である地蔵菩薩に祈願したことから地蔵まつりは始まったとされている。

日頃は小さなお堂にまつられたお地蔵様を、子どもたちが飾り立て、お供え物とともに通りに奉る。また、商店街には、生活雑貨や日用品を素材にした「つくりもん」が並び、祭りを盛り上げる。さらに、花火大会、コンサート、民謡パレード、お地蔵さん横丁など町全体が祭り一色となり、大勢の人で埋め尽くされる。

熊本を代表する夏の祭り「うと地蔵まつり」に出かけて、ひと夏の思い出を作ろう。(東京ウォーカー(全国版)・ウォーカープラス編集部)

ライトアップされた地蔵横町(’うと地蔵祭り)