IMAG0104.jpg 朝日新聞社は2011年3月3日の朝刊で、同社の首相官邸取材班が今年1月24日に開設した公式ツイッターについて、これまでのユーザーからの反応や同社記者とユーザーとのやりとりなどを紹介した。記事中では、ユーザーからの意見を参考にした質問を、記者会見で岡田幹事長に投げかけたことが明らかにされている。

 同社の首相官邸取材班がツイッターに公式アカウントを開設してから一ヶ月余り、読者であるフォロワーの人数はすでに4,500人を超え、その人気がうかがえる。投稿の中心は首相に密着する総理番で、首相の表情や会食相手などを随時投稿している。記事ではユーザーのコメントを取材の手がかりにしたことにも言及。「子ども手当て支給額について、岡田幹事長が、過去のブログで月額4万円を主張していた」というユーザーからの指摘を受け、記者会見で岡田氏に質問を投げかけたというのだ。

 ニコニコ動画では、ユーザーからの質問を記者会見で代読するという手法を、2009年末から実施している。初めてユーザーからの質問を代読したのは2009年10月27日ニコニコ動画の記者が岡田外相(当時)の記者会見で「ニュース・報道という点においてテレビとネットの大きな違いはどういったものか」という質問に端を発する。最初の質問から約1年4ヶ月、ニコニコ動画ではこれまで様々な記者会見でユーザーの質問を代読するという手法をとってきた。

 ユーザーの疑問を記者会見で代読し質問を試みるという手法はニコニコ動画の専売特許ではない。しかし、ニコニコ動画から生まれたこの手法。民意を吸い上げるという意味において効果的であると、既存の報道機関が認め始めた証左と言えるのではないだろうか。

(ニコニコニュース編集部)

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