NEWS・加藤シゲアキ主演のドラマ「ゼロ 一獲千金ゲーム」(日本テレビ系)が苦戦している。8月19日放送の第6話では同じNEWSの手越祐也が出演してテコ入れを図るも、視聴率はシリーズ最低の5.8%に下落。第3話から2話連続で視聴率が上向いていたところに水を差す形となった。

 主演の加藤は可もなく不可もない演技を披露。もともとジャニーズらしさの薄い顔つきもあり、主役としての存在感が発揮できていないとの声も小さくない。その一方で視聴者から「ハマリ役」と評価される演者もいるという。

「加藤と敵対する役割の間宮祥太朗、そして小関裕太の二人です。いかにも悪だくみしていそうな表情が似合う今どきの若者である間宮、そしてひょうひょうとした表情が人をイラつかせる役柄にぴったりの小関。その二人がいかにも真面目そうな加藤とコントラストを描き、ドラマに立体感を与えています。そして作品そのものは『賭博黙示録カイジ』などでおなじみの人気マンガ家福本伸行氏の原作で、散りばめられたトリックは見ごたえ十分。それゆえ本作では手に汗握る緊迫シーンが見どころです」(芸能ライター)

 終盤まで展開の読めない仕掛けに感心させられる場面も少なくない。このようにストーリーと脇役に恵まれながら、本作の視聴率が伸びないのはなぜだろうか。

「最大の原因はやはり、加藤や手越などNEWSのメンバーを起用したことでしょうね。ジャニーズドラマは決してヒット作ばかりではなく、月9ドラマの最低視聴率(当時)を更新したHey!Say!JUMP山田涼介主演の『カインアベル』(フジテレビ系)など、大コケ作品も珍しくありません。しかもNEWSを巡っては、小山慶一郎の未成年女子酒席騒動が尾を引き、拒否感をもつ視聴者も少なくない。手越にしても同様の疑惑があり、『なんでシレッとドラマに出てるのか』という批判もあるほどです。本作でも『NEWSが主演なら観ない』『ジャニドラには興味がない』といった反応も多く、それがNEWSファンによる視聴率押し上げ効果を帳消しにしているのでしょう」(前出・芸能ライター)

 本作ではむしろ間宮や小関に主役を任せたほうが視聴率を稼げた可能性は否定できない。作品の内容に惹かれた視聴者からは「ジャニーズ主演じゃなかったら良かったのに」との嘆き声も聞こえてきそうだ。

(白根麻子)

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