みやぞん

(画像はみやぞん公式インスタグラムのスクリーンショット

24日放送の『金曜★ロンドンハーツ』(テレビ朝日・ABC系)にて、みやぞん(ANZEN漫才)へのドッキリ企画が実施された。

過去にも彼へのドッキリを仕掛け、そのピュアすぎる精神や、度を超したお人よしな性格をつまびらかにしてきたロンハー。今回はどんな予想外の行動が飛び出したのか。

■ニセ企画で人間性を検証

番組は、地方局のローカル番組という名目で「カメラ男子の絶景チャリ旅」と銘打ったニセ企画を用意。みやぞんは長野・八ヶ岳で、全長12キロの道程を自転車で旅する架空のロケに挑戦する。

このニセ収録の最中、同行ディレクターがたびたび撮影準備と称して姿を消し、みやぞんは道ばたに1人きりで放置されることになる。その様子を遠距離からカメラで捉え、彼の素の行動を観察するという趣旨だ。

収録が始まると、通りすがりのファンを装った仕掛け人による厚かましすぎる要求、不自然なまでにぬかるんだ道路、ニセ警官の職務質問など、数々のドッキリが仕掛けられていった。

■指名手配犯と偶然出会ったら…

極め付きは、指名手配ポスターが貼られた掲示板の目の前で該当の犯人が座り込んでいるところに出くわす、という不自然極まりないシチュエーションだ。ここでもディレクターと別れ1人放置されるみやぞんは、その人物が指名手配犯であることに気づいてしまう。

ちなみにその犯人の罪状は無銭飲食という設定で、報奨金は100万円と表示されていた。この時点で普通の人なら「さすがに不自然だ」と気づくところだが、ピュアすぎるみやぞんは全く疑わない。

うなだれる犯人を気遣い、「どうしたんですか?」と声をかけるみやぞん。しかし2人の会話は想像を絶するあさっての方向へ転がり始めるのだった。

なお、犯人の言動は、全てモニタールームの山崎弘也(アンタッチャブル)からの指示によるものだ。

■「そば屋ではそばを食べるべき」

「なんで食い逃げなんかしちまったんだ……」と後悔の念を漏らす犯人に対し、みやぞんは「どこで何を食べたんですか?」と尋ねる。「そば屋でカレー食べたんだ」との返答に、みるみる曇っていくみやぞんの表情。

次に発した言葉は「なんでそば行かなかったんですか!」という、予想外と言えばあまりに予想外のものだった。「カレーの気分だった」という返答には、「その後悔はしてないんですか?」と注文のチョイスに対する心情を聞き出そうとする。

さらに「カレー1杯だけ? 大盛り?」と詳細な情報を要求。これに犯人が「大盛り2杯だ」と返すと、「どうしてそばとか、ほかのもの行かなかったんですか!」とあくまでオーダー内容にこだわる。

凡人なら「代金を支払わなかったこと」をとがめる展開になるところだが、みやぞんともなれば、そんな問題は些細なこと。

今後の身の振り方を悩む犯人が「娘もいるんだ」と告白すると、すかさずみやぞんは「娘は何食べてるんですか?」とやはりメニュー重視の姿勢は崩さない。

■真面目に説教を始めるみやぞん

「かみさんはご飯作ってくれないんですか? どうしてカレーなんですか!」と、どうしてもカレーというチョイスに納得がいかない様子のみやぞん。「カレーうどんならまだ分かる」という謎の見解も示した。

思い詰めた犯人が「田んぼに飛び込んで(人生を)終わらせるのもありかな」と漏らすと、みやぞんは「いろんな選択を間違えてますよ」と真顔で説教を始める。

「(間違っているのは)飛び込む場所と、そば屋でカレー大盛り2杯」と、やはりカレーは選択ミスであることを強硬に主張した。

ひとしきり会話を終えた犯人が「腹減ったな……」とつぶやくと、「何食べたいですか?」とみやぞん。犯人は少し逡巡してから「カレーかな」と絞り出す。

これを聞いたみやぞんは「変わらない。変われないよ、人は簡単に」と、まるでドラマのせりふのような倒置法フレーズを見事なキメ顔で言い放ったのだった。

■斜め上の価値基準に視聴者は大喜び

よくできた漫才かコントのような掛け合いを自然にこなしてしまうみやぞんの天然発言に、視聴者からは惜しみない称賛の声が贈られた。

インパクト十分の容貌と予測不能な言動、ギターの腕前、さらに憎めない人の良さで幅広い世代から人気を集めるみやぞん。そんな彼の魅力が存分に発揮された企画であったと言っていいだろう。

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(文/しらべぇ編集部・ナカニシキュウ

みやぞん、食い逃げ犯に謎の説教 「なんでそば屋でカレー食った!」