古代マヤの都市パレンケの王であったパカル1世は、その石棺に人が乗った宇宙船らしき彫刻が彫られていたことから「パレンケの宇宙飛行士」との異名で知られている。
そのパカル大王を象ったと考えられる仮面がメキシコ、パレンケで発掘された。
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パレンケの宇宙飛行士、パカル大王
パカル大王ことキニチ・ハナーブ・パカル1世は、古代マヤの言葉で”盾”を意味する。68年という在位期間は、アメリカ史上で最も長い治世である。
パレンケの宮殿
パカル大王の墓は古代宇宙飛行士説と強く関連づけられてきた。1968年のベストセラー『未来の記憶』の著者エーリッヒ・フォン・デニケンは、石棺の蓋を再現し、その描写を宇宙船に乗った人と比較した。
より正確に言えば、デニケンはパカル大王の石棺の蓋をマーキュリー計画の宇宙船に乗った宇宙飛行士と比較した。
デニケンは次のように記している。
そのフレームの中心に男が前傾姿勢で座っている。鼻のところにマスクを被り、両の手で制御装置を操っており、左足の踵はさまざまな調整装置のあるペダルに乗せられている。後ろの部分は彼からは分かれている。彼が座る椅子は複雑で、フレーム全体の外には、排気管のようなフレームがある
パカル大王の仮面発見
そして、この度の衝撃的な発見だ。
パカル大王を表すと考えられている仮面である。
これはパレンケのエル・パラシオという発掘現場の保全・調査の最中に発見されたもので、仮面のほかに陶器の人形、彫刻のある骨、火打ち石といった儀式用の器具も発見されたと報じられている。
神を象ったものではない。いくつかのイメージを調べた結果、それがパカル大王のものである可能性が浮上している。現時点では、かなり確信を持っている。発掘調査においては、(仮面の)頭部の下に小さな像、陶器片、小さな板、大量の魚の骨が見つかっており、水とのつながりも連想される。(考古学者アルノルド・ゴンサレス)
Ancient Mask of Maya King Pakal Discovered | Ancient Architects
メキシコ国立人類学史研究所(INAH)によれば、一般に「カサC」と呼ばれる建物に基礎構造の痕跡があることも判明したという。
また「ハウスE」の東の庭に溜まっている水に対応するための保全作業では、パカル大王の胸像が作られた、とINAHは発表している。
今回の発見は、メキシコ文化省がINAHと共同で進める先コロンブス期区域保全プロジェクトの第一段階における成果だ。
References:telesurtv / vaaju/ written by hiroching / edited by parumo
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