作家・乙武洋匡氏は、「障害者」に対する社会の在り方について「究極のバリアフリーは障害をネタに笑える社会」と語った。乙武氏は生まれつき両腕両脚がない「先天性四肢切断」で、移動には電動の車椅子を使用。580万部のベストセラー「五体不満足」の著者でもある。
乙武氏がこのように発言したのは2011年2月26日、ホリエモンこと堀江貴文氏が司会を務めるニコニコ動画の番組「ホリエモンの満漢全席」でのこと。障害者に関して「人によっては違う」と前置きしながらも、「今の時代は気を使いすぎ」と明かした。また、障害者への接し方についてのある企業の研修で「『(移動の手段の)足がない』とは言ってはいけない」と教えられていることを例に挙げ、「それはやりすぎ」と持論を語った。
自身のツイッターでは「障害」をブラックジョークとしてたびたび笑いの「ネタ」にしている乙武氏。「究極のバリアフリーというのは、障害をネタに笑える社会になること」と強調し、「(サッカー観戦をしていて)『手に汗握る』と言われて『握る手が無いよ』と言えて、それに引かずに『本当だ、手がない』と(笑って)言える」社会を本来あるべき「自然な」姿ではないかと提言していた。
ホリエモンの満漢全席
「究極のバリアフリーは障害をネタに笑える社会」部分より再生
http://live.nicovideo.jp/watch/lv41255757#42:18
(番組はタイムシフト機能で2011年3月6日まで視聴できる)
(板井二郎)
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