エジプト男性が犯した戒律違反

自分のパートナーが異性とご飯に行く・・・、あなたはそれをどれだけ許せるだろうか?答えは大きく分かれるだろうが、それは法で罰するほどではなく、個人の問題として割り切るのが一般的な感覚ではないだろうか。

しかしサウジアラビアではそれは許されない。イスラム教の戒律では、親族以外の男性と女性が2人で話すことは禁じられているからだ。

そんな中、とあるエジプト人男性がサウジアラビアで働いている時、女性と一緒に食事をしてしまい逮捕されてしまったのだ。

この事件は日本人も例外ではない。サウジアラビアに向かう方はぜひ覚えておいてほしい。

動画には、どこにでもあるごく普通の食事風景が映っている。女性はアバヤをつけており、戒律を守って問題ないように見える。

男性はバハー氏とだけ報じられているエジプト人男性で、サウジの都市ジッダのホテルで働いている。同僚のサウジの女性と朝食をとっている様子を撮影し、ネット上に投稿したという。

すると動画はあっという間に拡散され9月9日サウジの警察当局がバハー氏を逮捕。その理由はただ一つ、男女が2人で食事をとったからだ。

サウジイスラム教スンニ派に属しており、特に厳しいと言われているワッハーブ派の戒律にのっとって法律が定められている。この宗派は徹底した男女分離が行われており、学校からショッピングセンターまで、男子禁制・女子禁制の場所が設けられている。

この事実がSNS上で拡散すると、サウジのツイッターユーザーの間では「女性こそ逮捕すべき。戒律を軽んじ、私たちの厳格な社会のイメージを損なう。」といった、保守的な考えの批判が殺到。

一方で、「フライを食べて食事するくらいいいじゃないか。女性も車を運転する時代だ。」と主張するサウジのユーザーも少なからずいたようだ。

その後裁判が開かれ、複数の戒律違反を犯したとして男性は有罪判決を受けた。

また、法廷にはホテルのオーナーも呼び出され、「なぜ女性に職場での振る舞いに規範を設けなかったのか」といった問いかけがいくつもされたという。

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私たち日本人の感覚では、男女で食事をしただけで逮捕するなんて信じられない話に聞こえるだろう。だが、現地に住む人たちにとっては常識なのだ。

国を越えれば常識もかわる。サウジアラビアに足を踏み入れることがあったら、くれぐれも異性との接し方に注意してほしい。

 

参照元:Middle east eyeTwitterFacebook

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