(DAJ)
体育の授業中、男子生徒を蹴って肋骨にひびが入るなどのけがをさせたとして、宮古島市内の中学校の男性教諭(48)が減給10分の1(2カ月)の懲戒処分となった。
■ピラミッド下段にいた男子に…
事件は、6月に運動場で組み体操の練習中に起こった。ピラミッド下段にいた1年生の男子生徒がふざけていたのを見て、教諭は生徒の顔を平手打ち。さらに、生徒があおむけになったところわき腹を蹴り、髪の毛をつかみ2度顔を殴ったという。
結果、男子生徒は右肋骨にひびが入り、奥歯が1本抜けるなど3週間の治療を必要とする怪我となった。教諭は被害生徒に何度か注意したがやめなかったため「かっとなってしまった」と話しているという。
校長は「法令順守を言い聞かせてきたが届いておらず、深く反省している」と述べ、学校側は当日中に生徒と保護者に謝罪したとのこと
■「やりすぎ」「頭おかしい」と非難殺到
3週間の治療を要する大怪我をさせるほどの、行き過ぎた「指導」。この残忍な行為に、ネットには「やりすぎ」「これは傷害事件」などと非難が殺到している。
・奥歯抜けるってどんな勢いで殴ったの。明らかにやり過ぎでしょ
・これは体罰ではなく、明らかに障害事件。追い打ちをかけるように何発も殴るとか頭おかしい
・指導ではなく、暴力を振るいたくて仕方がなかったようにしか見えない
■「怒る理由はわかる」の声も
一方、体罰を非難しつつも、「怒る理由はわかる」との声も上がった。それには、組体操の授業中だったということが大きく関わっているようだ。
・組体操の授業でピラミッド下段をやってたってことは、上の命も預かってるということ。命の危険が伴う練習な訳だから、怒ること自体は正しいかも
・体罰は最悪なんだけど、怒る理由はわかる。教師は体育の授業は常に神経を尖らせてなきゃいけない
・そもそもまだ組体操のピラミッドなんてやってるんだ。あれは危険だからもう止めた方がいいと思う
■体罰を受けた経験は約3割
しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,619名を対象に体罰についての調査を実施した。その結果、経験者は全体の3割に迫った。昔と今では「体罰」への認識が違うと語られることもあるが、今回の事件は明らかに度が過ぎてるのではないだろうか。
(©ニュースサイトしらべぇ)
いかなる理由があれ体罰は許されないものだが、一方で命の危険を伴う授業を続けることについては、議論の余地があるかもしれない。
この教師がしっかり反省し、二度と生徒に暴力を振るうことのないよう願いたい。
・合わせて読みたい→女子生徒を竹刀で殴りのどを突いた剣道部顧問 「停職6ヶ月」に疑問の声
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2018年5月18日~2018年5月21日
対象:全国20代~60代の男女1619名 (有効回答数)
コメント