今日8月7日テレビ朝日夕方の『相棒』再放送で、ついにこれまで封印されていた宮部たまき(高樹沙耶)の登場回が再放送された! …ということで、都会の隷属者として東京で暮らすわたくし石丸元章は、さっそく石垣島で暮らす高樹沙耶さんにコンタクトネットをつないで、再放送や大麻のことなどについて聞いた。

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●ついに高樹沙耶、国民的人気ドラマ『相棒』へ復帰!

石丸 高樹さん! いつのまにか、ドラマ『相棒』の高樹さん出演回が、再放送されてますよ! 逮捕以来、テレビ朝日は放送を自粛していたと聞いてますが、おめでとうございます
高樹 ありがとうございます! 逮捕されて「日本タレント名鑑」から名前が消えた時は、少し寂しいものがありました。ネットで調べたら、いつの間にか消えていたんですよ……。
石丸 調べてみたら、『相棒』のHPでは、今回の高樹さんの復帰劇について特に告知してないんですよね。「『相棒』相関図2000-2018」という人物相関図にも、高樹さんの名前は、相変わらず載っていない。高樹さんは、オリジナルキャストで、しかも主人公杉下右京=水谷豊さんの元奥さんという重要な役。だから逮捕された2016年に「人間相関図」から抹消された時、ファンからのクレームが殺到したと聞いています。
高樹 はい。
石丸 それが、突然、高樹さんが再放送に現れて、しかも女優名が「高樹沙耶(益戸育江)」と! 今回の再放送復帰劇は、今後の本格復活へ向けた大きな出来事ですね。大麻解禁に先駆けて、高樹沙耶が解禁されてしまった――!
高樹 まあ、『相棒』の第1作は2000年ですからね。ずいぶん昔の話ですし、降板してから7年以上も経ちますからねえ。
石丸 ドラマ自体は、来月10月から「season17」が始まるんですね。17て! 時代を越える国民的ドラマです。
高樹 まさか、こんなに長く続くとは思っていませんでした。

石丸 『相棒』のメイン監督は2016年まで和泉聖治さんでしたが、和泉さんて、高樹さんの映画デビュー&初主演作『沙耶のいる透視図』の監督じゃないですか。てことは……やはり今後、高樹さんが女優復帰するのは『相棒』だと思うんですよね、というか、それを希望しています。
高樹 いや~。ああいう辞め方をしましたからねえ。(前々回参照)
石丸 ドラマの中の高樹さんの最後のセリフは、「お店を閉めて、お遍路にでも出ようかしら」―― なんですよ。唐突といえば唐突だけど、設定上死んでるわけじゃない。再登場も可能です。
高樹 可能性があるとしたら……。最終回右京さんが仕事を辞めて、世界のどこかにいる、たまきに会いに行くということはあるかもしれませんけれど……。
石丸 わたくしの描くシノプシスは――たまきが、大麻が解禁されているアムステルダムで日本料理屋を経営していて、事件に遭う。そこへ偶然旅行にやって来ていた右京と突然の邂逅をする。一皮もふた皮を剥けた高樹さん=たまきを見て、視聴者はびっくりするという流れかな。でも、右京は「変わっていませんね」と、一言。
高樹 万が一、出演依頼があったら、ですが……。でも、そもそもアムステルダムロケなんてないし、今の大麻事情のロケ地としても古い!
石丸 『相棒』じゃなくて、アメリカにも高樹さんに合いそうなドラマがありますよ。2人の息子を養うため、大麻の密売人になる話を描いたアメリカドラマweedsママの秘密』の新シリーズもよさそう。そうした作品に出して欲しいな。

●大麻解禁に関しては、またまた世界のニュース

高樹 フォトジャーナリズム月刊誌「DAYS JAPAN」9月号は、医療用大麻を特集していますね。
石丸 この秋、カナダで娯楽用大麻が解禁されますからね。それに……イタリアドイツオランダに続いて、イギリスでも医療用大麻が合法化されるという話も。あと、韓国でも解禁の動きがあるようですね。……て、これ全部高樹さんのツイッターで仕入れた情報なんですけど(笑)。高樹さんのツイッターを見ていると、本当に世界は今、大麻を中心に動いているなあという感じがするんですよね。
高樹 活発に情報が飛び交ってるのは私の周りだけですよ。海外のメディアでは連日のように大麻の効果やデメリット、そして解禁の是非を問う報道が流れ、ますが、日本のテレビや新聞はほとんど報じていませんからね。医療用大麻解禁に向けた動きも、見えませんし。
石丸 見えません。ところで、『相棒』の再放送の件は、テレビ朝日からは連絡があったのでしょうか?
高樹 何もありませんでした。トカナの編集担当のHさんから聞いて知ったんですよ。
石丸 再放送されると、出演者には、相応のギャラが支払われるんですか?
高樹 たぶん、入ってくると思います。所属していた事務所経由になるんでしょうけどね。
石丸 いくらくらいなんでしょうか?
高樹 再放送、再々放送、再々再放送とかですし、まだいただけてないからよくわかりません!
石丸 これまでの16シーズン300話以上がアトランダムに、それぞれ何回も放送されています。計算がややこしそうですね。再放送でDVDBlu-rayも売れるでしょうから、それは大きそうですね。石垣島では再放送はないみたいですが、この話、聞いたときはどう思われましたか?
高樹  参院選出馬で主張してきた医療用大麻解禁とか、今って実際、凄い勢いで大麻の見方が変わっていて、それが世界の大きな流れになってるとさきほど話しましたが、日本のみんなもわかってきはじめている。そのことが、もしかして再放送の後押しになっているんじゃないのかなあと。それに、医療用大麻問題は覚醒剤問題とは、違いますからね。
石丸 それは、歴然と違いますよね。覚醒剤は危険性の高いハードドラッグですけど、大麻はいわゆる"ドラッグ" とはちがう、というのが自分の認識です。わたくしは、20年以上も前のことですが、覚醒剤を大量に使用していた青春時代の話を『スピード』(文春文庫)という本に書いているので、大麻と覚醒剤の本質的な違いがよくわかります清原和博さんについて、どう思われます?
高樹 私は覚醒剤のことを知らないので、何とも言えないんですが……。ただ、お医者さんが処方する薬にだって、覚醒剤に近い成分も含まれているわけですよね。
石丸 近いメディスンもありますよね。メチルフェニデート製剤とか。
高樹 また、ある意味、砂糖やコカ・コーラだって、覚醒剤“みたい”な側面はあると私は思っています。いずれも危険か安全かという線引きが難しくて、LSDや幻覚キノコと言われているものすら、その成分が医療に役立つ面の可能性を否定できなかったりもしますから。
石丸 言いたいことはわかりますけど、砂糖と覚醒剤を同列に語るのはのは無理がある感じがするなあ。
高樹 まあ、その辺りのことを説明するにはこの場では無理かと思いますが、世界の医療、薬、に対する真実は変わってきているわけだから、日本政府だけが、医療用大麻の検討や治験すらも認めないというのは時代遅れになっていると思う。
石丸 そこは同意します。
高樹 そういう点から見ても一度、覚醒剤に手を出したからって、人間ではないような扱いをされて、村八分にされるのはどうかと思います。
石丸 欧米の場合――ドラッグ依存を、"個人が陥っている個人的な問題"として、社会は個人を取り扱います。しかし日本では、"社会規範に対する重大な裏切り行為"として、社会は個人を断罪する。その違いはありますよね。
高樹 清原さんに関しても、覚醒剤は良くないけど、過去のキャリアが台無しになっちゃうようなことなのかなあとも思います。覚醒剤の報道の仕方にも問題があると思いますね、この時とばかりに弱点ばかりをクローズアップする的な……。
石丸 覚醒剤は、極めてコントロールの難しい危険なドラッグだと、自分は思います。大麻とはぜんぜん違う。そこは大きく分けて考えた方が良い。一方で自分は――個人としては、覚醒剤や大麻に限らず、タバコアルコールや他の物質でもなんでも、“体内に物質を入れて精神状態を変える”という行為自体は、非常に文明的なことだと思うんです。もちろん、違法薬物に手を出すことはよくないことですが、精神の営みのひとつだという。
高樹 サブリミナルでもVRでも人の脳を刺激することはできますが、とくに法規制はありませんよね。だから、一定のものだけを悪と決めつけるのはどうかと思います。二元論で決めつけて、何かを隠したりすることは、決していいことではないですよ。どのような効果があるかを、みんな知ることが大切ですからね。
石丸 そうですね。大麻が良い悪いの主張はともかく、みんなが大麻に関するちゃんとした知識を得ることが一番重要ですね。
高樹 大麻は脳をおかしくすることはないけれど、覚醒剤はおかしくすることもある。そういうことを知ったほうがいいと思うんです。LSDはこんなふうになります、マジックマッシュルームはこんなふうになります……というふうな、今わかり得る真実の情報の開示や説明がほしい。

 と言うわけで―― 夏が終わり、もう秋です。切ないなあ、秋。少しアンニュイ。また次回~!

(文・写真 石丸元章)

(文・写真 石丸元章)