10月中旬から11月上旬に見頃を迎える北陸地方の紅葉。トロッコ列車に乗って黒部峡谷の雄大な景色を楽しむのもよし、日本庭園ならではの美しさを感じさせる兼六園で楽しむもよしと、見どころいっぱいの北陸の紅葉。

【写真を見る】福井県内最大級の約1600本のモミジが園内を彩る西山公園

その中からフォトジェニックなオススメスポットを10か所紹介!スマホやカメラにその美しい景観を納めよう。

■ 黒部峡谷

黒部川が刻み込んだ日本最深のV字峡として知られる峡谷。

ツガやキタゴヨウ、ネズコなどの常緑樹が多く、その中にヤマモミジやカエデ、ナナカマドの紅葉樹と、カエデやクロモジカツラ、ブナなどの黄葉樹が点在している。3色のコントラストが見事で、他に類を見ないと評されている。

黒部峡谷鉄道では宇奈月駅から終点の欅平駅までの約80分、車窓からの景色を楽しむことができる。標高599mの欅平駅周辺では、例年10月下旬から11月上旬が紅葉の最盛期となる。

永平寺

曹洞宗の大本山である永平寺。古杉の林立する中に回廊で結ばれた七堂伽藍が整然と並び、四季を通じて参詣客が絶えない。

参道には老木、大木が生い茂り、入口に近い報恩塔(ホウオントウ)や祠堂殿(シドウデン)付近、最奥にある法堂(ハットウ)周辺が紅葉の見どころとなっている。

兼六園

国指定特別名勝で、日本三名園の一つ。江戸時代の代表的な林泉回遊式庭園で、春は桜、夏は木々の緑、秋は紅葉、冬は雪吊りと四季折々の風景が楽しめる。

紅葉はモミジ類約340本、桜約420本、ケヤキ約60本、その他、ニシキギ、ドウダンツツジ等がある。赤や黄色に色づいた紅葉により、園内は趣深い雰囲気に包まれる。

■ 称名滝

立山駅からわずか20分の場所にあり、バスや自家用車でのアクセスも可能な称名滝は標高1000m付近に位置し、国の名勝・天然記念物だ。駐車場より30分ほど歩く必要があるが、4段に落下する350mの落差は日本一で、特に下段の126mの水柱は迫力満点。

周辺には、荒々しくも美しい峡谷の風景が広がり、ブナ、ナナカマド、オオイタドリ、山ブドウなどが色づく。

■ 立山(室堂平:標高2450m付近)

立山直下の標高2450mに位置し、アルペンルートの中心地であり観光の拠点となっている室堂平は9月中旬頃から紅葉が始まる。

ナナカマド、ミネカエデ、チングルマが多く、最盛期には標高3000m級の立山連峰が鮮やかに色づく。みくりが池、ミドリガ池、雷鳥沢等を回って、約2時間の散策が楽しめる。

■ 西山公園

日本の歴史公園100選に認定される、鯖江のシンボル公園。桜やツツジ、モミジなどが植栽され、1年を通して色とりどりに変わりゆく景色が楽しめる。公園内には、動物園や庭園、遊具などが設けられ、子供も大人も一緒に遊べる場所となっている。

紅葉は11月中旬から見ごろとなり、県内最大級の約1600本のモミジが園内を彩る。西山公園祈りの道の景色がおすすめだ。また、11月には「さばえもみじまつり」が開催される。

■ 萬徳寺

江戸時代初期に作られた書院前の枯山水庭園は国指定の名勝となっており、庭の白砂、紅葉した木々や石とのコントラストを楽しめる。

約1500平方メートルの庭園周辺は、例年11月上旬から下旬にかけて約200本のヤマモミジが色付き、訪れた人々の目を楽しませる。

■ 二上山

能登半島国定公園の一部でもあり、自然と歴史にあふれる紅葉の名所。3000m級の立山連峰と広大な砺波平野が一望できる絶景地だ。8.4kmのゆるやかなドライブウェイ、二上山万葉ラインもお勧め。

また、万葉の歌碑や歌人・大伴家持像の他にいろいろな施設があり、四季の景色や展望が楽しめる。頂上付近より降りてくる紅葉はコントラストも素晴らしい。

■ 鶴仙渓

鶴仙渓は大聖寺川の清流のうち、黒谷橋からこおろぎ橋までの約1.3kmの区間を指す。渓流沿いには遊歩道が設けられており、紅葉のシーズンには鮮やかに色づいた木々を眺めながら散歩を楽しむことができる。

■ 神通峡

神通川の流れと幾重にも重なる山並みが作り上げた15kmに渡る峡谷で、鋭く切れ込んだ谷間がうねる自然の造形美は雄大そのもの。春の新緑、秋の紅葉と豊かな自然で、行く人の目を楽しませてくれる。

中でも、飛騨の山々の雪解け水が激流となって岩を噛む片路峡(かたじきょう)は県内有数の景勝地だ。神通川沿いの国道41号は絶好のドライブコースとなっている。(東京ウォーカー(全国版)・栗原祥光)

黒部峡谷(欅平駅周辺)