2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)グループステージが9月18日に開幕する。グループDでは今大会最も地味な組が生まれてしまった。ポット1最弱のロコモティフ・モスクワのグループにビッグクラブが入らず、まるでELを思わせるかのような組み合わせとなった。予想は非常に困難だが、CL常連のポルトを首位通過、2位にDF長友佑都ガラタサライとしてみた。

◆編集部予想
◎本命:ポルト
○対抗:ガラタサライ
△連下:シャルケ
☆大穴:ロコモティフ・モスクワ

◆3年連続ベスト16入りのチャンス~ポルト

Getty Images
▽2年連続CLベスト16に進出し、5季ぶりにポルトガル王者に返り咲いたポルトを首位通過の本命とした。8季連続本戦出場の常連は、このグループにおいては最も経験値の高いクラブだ。主力ではDFダロットとDFリカルド・ペレイラが抜けたものの、GKカシージャスやFWアブバカル、MFエクトル・エレーラにMFダニーロといった主軸が残留しており、昨季の戦力を維持できている。堅実な戦いを志向する2季目のセルジオ・コンセイソン監督の下、3年連続でのグループステージ突破を目指す。

◆長友が高みに導く~ガラタサライ
Getty Images
▽昨季後半、長友の加入によって上昇気流に乗り、3季ぶりにトルコ王者に返り咲いたガラタサライを2位通過と予想した。ロシアワールドカップでも活躍した長友を完全移籍で獲得したチームは、名将テリム監督の下、元マンチェスター・シティのMFフェルナンドや元ポルトのDFマイコン、元セビージャのDFマリアーノとブラジル人プレーヤーが長友と共に守備を締める。大崩れしなければ突出したクラブのいないグループだけに、抜け出すのは十分可能だ。

◆青年指揮官が初のCL参戦~シャルケ
Getty Images
▽33歳の青年指揮官であるテデスコ監督に率いられた昨季、ブンデスリーガで2位と躍進し、4季ぶりにCL出場を果たしたシャルケ。望外な結果を手にした中、主力ではMFマックス・マイヤー、MFゴレツカ、DFケフラーと若手有望株がクラブを去った。一方、FWウートやMFルディ、DFサリフ・サネといったブンデスリーガで実績のある面々を補強。ただ、選手層は厚いとは言えず、3試合を消化したブンデスリーガでは3連敗と、早くも青年指揮官の手腕が問われることになる。

ロシア王者の意地を見せられるか~ロコモティフ・モスクワ
Getty Images
▽最下位予想としてしまったが、実力伯仲のグループなだけに14年ぶりにロシア王者に輝いたロコモティフ・モスクワも突破の可能性はあるだろう。ロシア代表FWスロロフを軸としたチームは、ペルー代表MFファルファン、クロアチア代表DFチョルルカと各ポジションに実力者を擁している。さらに今夏、元ドイツ代表DFヘヴェデスとポーランド代表MFクリホヴィアクを獲得し、戦力はアップ。ガラタサライシャルケであれば、十分に出し抜けそうだ。
サムネイル画像