除菌がちょっとできるジョイ

若い女性を中心に、「日常生活とインスタグラムが切っても切れない」という人が増えている。

この何者にも「フォトジェニックさ」を要求する時流を受け、大手家庭用品メーカー・P&Gが打ち出したキャンペーンが、SNSで話題となっている。

P&Gの看板商品の一つである食器用洗剤「ジョイ」には、「普通のジョイ」と「除菌ができるジョイ」があり、それぞれ比重が違うため、ボトルにうまく注ぐと混ざらず、キレイに上下に分離する。その名も「カラフルジョイ」。

まさにインスタジェニックといった様相で、インスタグラマーならばやってみたくなるような魅力があると思う。しかし「比重が違う洗剤なら、ジョイ以外でもできそう」と思うのは危険である。

混ぜる洗剤の組み合わせによっては、有毒な「塩素ガス」が発生する恐れもある。締め切った部屋で洗剤を混合して使用し、倒れてしまうといったニュースを、多くの人が耳にしたことがあると思う。

混ぜてはいけない洗剤の組み合わせは「塩素系洗剤」と「酸性洗剤」で、これらの洗剤には原則として「まぜるな危険」の文字をパッケージに記載することが義務付けられているが、ネット通販で購入した海外製のものなどはその限りではない。カラフル洗剤を楽しむ際には、洗剤の液性について十分に注意を払う必要がある。

ちなみに、ジョイの液性は「弱アルカリ性」で、塩素を発生させるような成分も入っていない。これは「普通のジョイ」も「除菌ができるジョイ」も同じなので、混ぜても問題にはならないということである。

ネット上では、カラフルジョイについて「除菌ができるタイプと普通のものを混ぜる意味は?」「混ざったら『除菌がちょっとできるジョイ』になるの?」といった手厳しい意見も。しかし実際に家事をする主婦からは、「(カワイイ洗剤のおかげで)洗い物が苦痛でなくなった」との好意的な意見があった。

見た目を重視することで犠牲になるものもあるのだろうが、それでも「カワイイ」が拡散される世の中なのである。

参照元:マイレピYoutube

【インスタ映え】2種類の洗剤を混ぜる「カラフル洗剤」が流行中→混ぜる洗剤によっては毒ガス発生の危険も