虐待

(takasuu/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)

親からの暴力で子供が命を落とす…またも、そんな痛ましい事件が報じられてしまった。父親から素手で頭部を殴られた小学3年生が死亡する事件が発生。痛ましい事件に、衝撃が広がっている。

■8歳の長男を素手で殴り殺した父親が逮捕

19日、小学3年生の長男(8)に暴行を加えて死亡させたとして、奈良県生駒市の歯科技工士の男(36)が傷害致死の疑いで逮捕された。

報道によると、容疑者の男は今月17日頃、自宅で長男の左側頭部を素手で殴るなどして死亡させた疑いが持たれている。

長男に目立った外傷はなかったが司法解剖を行なったところ、頭の骨は折れており、死因は左硬膜外血腫と断定。死亡推定時刻は18日午前4時頃とされているという。

容疑者の男が18日午前6時40分頃に「子供が息をしていない、意識がない」と自ら119番通報したことで事態が発覚。男は「頭を殴りつけたことに間違いありません」と容疑を認めており、一家は容疑者の男と妻、死亡した長男の3人家族だったという。

■最期に見たのは「自分を殴る父親の姿」

子供が父親に殴り殺されるというあまりにも痛ましい事件に、インターネット上は騒然。『Yahoo!ニュース』では、父親に対する怒りの声や、亡くなった男児を悼む声が相次いで寄せられている。

・8歳か。もうよく分かる年だろうに、最後に見たのが自分に拳を挙げるお父さんだなんて悲しかっただろうな

・子供を死なせるくらいのパワーで殴れるか? 信じられない

・血のつながっていない子供かと思ったら本当の我が子かね。しかも硬膜外血腫ができるぐらい殴るってどんな殴り方をしたんだと思うよなあ

・俺は、この36歳を殴り付けたい

父親に力いっぱい殴られる子供の悲しみを思い、胸を痛める人。我が子に致命傷を負わせるほど殴った父親に激しい怒りを滲ませる人など、衝撃的な事件に怒りと悲しみが渦巻く。

■ニュースを見て「ドキッとした」

一方で、20午前に公表されている内容から「他人事と思えない」といったコメントも。

「素手で、かぁ…一歩間違えればこうなってもおかしくない家庭はたくさんあるのでは。大抵の子供には躾と虐待の違いがわからないし、家以外に行くところもないから外の誰かに訴えることなんてなかなかできない。少しでも子供に手を上げたことがある大人は、それが虐待ではないかとよく考えてほしい」

「2人の息子を育てています。このニュースを見たときに、ドキッとしました。私も気をつけなきゃいけない。絶対に手を出してはいけないと。子育てを実際にしてみて、死ぬほど愛おしい我が子に、手を上げてしまったこともあります。

その手が痛く、胸が苦しくて、これからは小さい我が子に決して手を上げない。と自分に言い聞かせてきました。でも、私も叩かれて育ち、とっさに手が出そうになることはまだあります」

「しつけと虐待の境界線を超えそうな家庭はすくなくないはず」といった声が、多くの反響を得ている。

■約4割が「親から殴られた経験アリ」

しらべぇ編集部が全国の20~60代の男女1,365名を対象に「親から殴られたことがある」人の割合について調査したところ、全体で36.3%の人が該当する結果に。

親から殴られたことがある性年代別グラフ

(©ニュースサイトしらべぇ

最も高い割合を占めたのは、40代男性。次いで50代男性も「2人に1人が親から殴られている」という結果が浮かび上がった。親が我が子を殴り殺すというあってはならない事件。亡くなった男児の冥福を祈りたい。

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(文/しらべぇ編集部・あまぐりけいこ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2016年9月23日~2016年9月26日
対象:全国20代~60代の男女1,365名 (有効回答数)

8歳の長男を素手で殴り殺した父親が逮捕 「男児が最期に見た光景」に絶句