(Sporran/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)
9月6日午前3時過ぎに発生し、最大震度7を記録、これまでに41人もの死者を出している北海道胆振東部地震。
大きな被害を受けた地域のひとつに今、野次馬たちが押し寄せているという。
■野次馬が傾いた家の前で記念撮影
現在、住民以外の立ち入りが禁止となっている札幌市清田区里塚地区。しかし、無断で中に入る人が後を絶たないという。
また、この地域は大規模な液状化現象が発生し、家が傾いたり、泥が地面を覆うなどがすでに報じられているが、それを目当てにやってきたのか、記念撮影のように写真を撮っていく野次馬が続出しているそうだ。
「傾いた住宅前に子どもを立たせ、ピースサインをさせて写真を撮る行為もあった。里塚地区の主婦(56)は『被災者の気持ちを考えてほしい』と憤る」(「北海道新聞」より引用)
■「失礼極まりない」
たしかにあそこまでの液状化現象は、光景としては珍しいものかもしれないが、同地区は立ち入り禁止区域であり、そして被災地でもある。
被災した人々がもとの生活に戻ることを願って頑張っているなか、観光気分で訪れるというのはいかがなものだろうか。
ネット上でも、野次馬たちの非常識な言動に憤る人が少なくない。
・そういうの人としてどうなの。。。
・どうしちゃったんだろうね、最近の日本は
・こういう輩の神経が信じられない
・見世物ではありません! 清田区の液状化現象で家屋に被害を受けた方たちに失礼極まりないです
■3分の2に「近々、大きな地震」
しらべぇ編集部では以前、「近い将来に日本で大地震が発生すると思うか」を全国20~60代の男女1,358名に調査。その結果、全体で66.3%もの人が大きな地震が起こるという認識を持っていた。
(©ニュースサイトしらべぇ)
■防災グッズ用意は3割未満に
しかし、「地震対策用に防災グッズを準備している」と答えた人は3割未満に。
(©ニュースサイトしらべぇ)
「地震は起こるだろうけど、自分は用意していない」という人が少なくないことがわかる。
だが、もし防災グッズをきちんと用意した人であっても、「野次馬がやって来る可能性」まで想定している人はいないはず。冗談抜きで、「野次馬撃退グッズ」的なものも、必要な時代になってきているのだろうか。
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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2018年2月9日~2018年2月13日
対象:全国20代~60代の男女1,357/1,358名(有効回答数)
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