TBS・テレビ東京・WOWOW3局横断Paraviオリジナルドラマ「tourist ツーリスト」の完成披露試写会が行われ、水川あさみ、池田エライザ、尾野真千子、三浦春馬、山岸聖太監督、スミス監督、横尾初喜監督が舞台あいさつに登壇した。
本作は、悩みを抱えた3人の女性が「バンコク」「台北」「ホーチミン」の各旅先で、旅と続けている男性・天久真(三浦春馬)と出会い、本当の自分を見つけ出すヒューマンストーリーだ。
また、三浦の演じる真のミステリアスな魅力も見どころの一つ。
しかし、大人な雰囲気漂う本作とは裏腹に、イベントでは関西出身の尾野を筆頭に爆笑トークが繰り広げられた。
その模様を現場のテンションのまま紹介する。
■ ある写真がスクリーンに…
水川「(スクリーンに映った写真を見て)あー! 私これのことで一つ言いたいことある! 皆さん、見ていただいたからご存知だと思いますけど、キスシーンがあったじゃん。
そのキスシーンの温度感に関して、カットの前に『どんなですか?』って監督に聞いたら、『大人な感じで~す』って(言われて)。普段撮影してるときは、監督は割とおとなしい感じでしょ」
三浦「それは監督のキスがおとなしい感じ?」
水川「ねえ! 違うじゃん! 普段、演出されるときはそんなに“グイグイ”くる感じじゃなくて、おとなしく、真摯(しんし)に向き合ってくれるでしょ。でもそのキスシーンのときだけは、カット終えた瞬間バーッと来て、『よかったっす!!』ってすごい熱量で(監督が)戻ってきて!」
山岸監督「だって、めっちゃ良くないですか!?」
(会場拍手)
水川「良かったならいいんだけど(笑)。キスシーンのとき、すごい熱量で来た!」
山岸監督「興奮したんですよ」
水川「興奮した!? じゃあ良かったです」
山岸「良い時間だったなと。くっついてる時間の尺も良かったなと」
水川「それをちょっと言いたかった。これ(写真)を見て思い出しました」
山岸監督「雰囲気としては、“チュッ”ていうソフトな感じでもありかなって思ってたんですけど」
水川「私と春馬君はそっちと思ってたよね」
山岸監督「でもなんとなく、さつきさん(水川が演じる役名)だったら“グッ”ていくといいんじゃないかなって思って。大人な感じでってやってもらったらめっちゃ良かったですよ。ありがとうございました」
■ 台北篇で印象に残っていることを話していると…
池田「春馬さんがワンタンスープをおごってくださって。作品の中でもよく映ってるんですけど」
三浦「本当にタイトなスケジュールだったんです。台北は特に。本当にエライザちゃんは、朝起きて夜まで撮影して、僕が関わっていない友達のシーンが待っていたりするので。
ずっと拘束されてたんですよ。だから、台湾で食べられるスペシャリティーなんかも手に入らなかったり。
時間がなかったから台湾のワンタンスープを食べてのこの表情(スクリーンにはおいしそうにワンタンスープを食べる池田)なんですよ。消化してるんですよ、ストレスを」
池田「(三浦に対して)だってなんか旅行してたでしょ? 空き時間に。観光行ってましたよね!? 私たちは“ヒイヒイ”言いながら(撮影をしていた)」
三浦「役作りですよ。ツーリストだから観光しないとそれは」
池田「年上ってこわーい。そういうこと言うんだ」
司会「三浦さんはどこの観光が楽しかったですか?」
(女性陣が集まって恨めしそうな表情を三浦に向ける)
三浦「観光というか…。(女性陣の表情を見て)なんか形勢が逆転しましたけど、いろいろ行きました。お寺さん回ったりとか。あとは火鍋を食べに行ったりとか」
池田「1回も外食してないですからね!」
水川&尾野「かわいそうーかわいそうー信じられない」
(マイクを通さずに女性陣が恨み節)
(会場:爆笑)
スミス監督「僕らも食べられなかったので結局。誰も食べられなかったんです!」
三浦「そうか…(困り顔)」
■ ホーチミン編について語ってもらうと…
尾野「印象に残ってるのはあれですね。道路のところを“ストーン”と行ったやつ」
(会場:笑い)
横尾監督「道路のところを“ストーン”と!」
三浦「今、分かりました? 道路のところを“ストーン”と!分かった方、手を挙げてもらってもいいですか?」
(会場:シーン)
尾野「分からへん! 大通りを封鎖してワンカットで最後泣き崩れるシーンですよね」
(会場:「あー」)
尾野「それ、そこ」
(尾野の独特のイントネーションに会場笑い)
横尾監督「一回しか封鎖できなかったんで、チャンスが1回だけだったんですよ」
尾野「だから走る速さとか、いろいろ訳分からずだったけども。うまくいったのかな」
横尾監督「ホーチミンでも春馬君、旅してましたよね」
尾野「え、旅したの!?」
三浦「ホーチミンでは皆さんと違った時には行きましたけれども。皆さんでも行ったじゃないですか。撮影が始まる前にホーチミンのレストランに行って」
尾野「絆を深める旅ね!」
三浦「絆を深める旅に行って。本当にバイクの量がすさまじいんですね。交差点を渡るって言っても一人じゃ渡れないくらい怖いんですよ」
尾野「その時の写真ドーン!」
(スクリーンにバイクの写真が登場)
尾野「これ違うのよね。これはよくあるガイドブックに載ってる写真。これじゃないのよ、もうすごいのよね。
道全部が車とバイク。もうそのクラクションの数ったら。すごいんですよ。曲がりますよ、ピ。止まりますよ、ピ。後ろいますよ、ピ。ずっと鳴らしてる。こんにちは、ピ!みたいな。もうずっと。しゃべれやみたいな」
(会場:爆笑)
尾野「ピ!ピ!ずっと言ってて。まあそれが良いとこなんです」
(会場:なぜか拍手)
横尾監督「まとめちゃった(笑)」
■ 「tourist ツーリスト」各話あらすじを紹介!
【第1話】『バンコク篇』(9月28日[金]夜0:35-1:35、TBS系)
仕事も恋愛も頑張っているのに満たされない思いを抱えるテレビ局のドラマプロデューサー・野上さつき(水川)は、行き詰まりを感じ、独特の死生観が根付くバンコクを訪れる。
すると、窃盗団に鞄を奪われる日本人男性を目撃する。さつきは被害に遭い財布を失った天久真(三浦)を食事に誘い、報酬を払うから1日自分に付き合ってくれないかと提案。奇妙な関係を深めていく。
【第2話】『台北篇』(10月1日[月]夜0:12-1:15、テレビ東京ほか)
恋愛至上主義を卒業し、結婚を決めた津ノ森ホノカ(池田)は、女友達と独身最後の思い出作りに台北へ。
しかし、ハプニングが続き、女友達と別行動を余儀なくされる。ホノカは単身出向いたカフェで、男から逃げ回る真と出会い、男を巻くため恋人のふりをしてほしいと頼まれる。
【第3話】『ホーチミン篇』(10月7日夜0:30-1:30、WOWOW)
愛人と浮気旅行中の夫を追い、ベトナムへとやってきた立花カオル(尾野)。
ホーチミンはかつてカオルが夫と訪れた思い出の地であった。ある夜、クラブで泥酔したカオルは、真と最悪の出会いをし、翌日に再会。
無礼のお詫びに真を食事に誘ったことをきっかけに、夫と歩いた場所を訪ね、“思い出の上書き”をすることになるが…。(ザテレビジョン)
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