20日、お笑いタレント有吉弘行がツイッターを更新。お笑いコンビ、マシンガンズ・滝沢秀一の書籍『このゴミは収集できません』(白夜書房)の写真を投稿して「ゴミはダイヤなのかもしれない。。。」と絶賛し、ネット上で話題となっている。

 滝沢の本は、もともと自身のツイッターに投稿していたゴミ清掃員として働く日常をユーモアたっぷりに表現した漫画をメインとしている。これに滝沢が書き下ろしのエッセイを加えてまとめ、書籍化された。本の帯を担当したお笑いタレント伊集院光は「お笑い芸人がゴミ清掃で発掘したゴミ学」と称賛のキャッチコピーを寄せており、業界人からの評価も高い。今月10日に発売されたばかりだが、大手通販サイト「Amazon」では初日に完売。出版社は早くも重版を検討しているという。

 そもそも滝沢は、お笑いのレジェンドとも言えるダウンタウンに憧れてお笑いを始めたそうだ。相方・西堀亮とは都内のカルチャーセンターで出会い、1998年にコンビを結成。当時はボケとツッコミに分かれて漫才をしていたそうだが、あまりウケが良くなかったという。2006年末頃にダブルツッコミのスタイルに変えると、ネタ番組でブレイク。しかし、10年代に入ると相次ぐネタ番組の終了で露出が激減。お笑いの仕事だけでは生活が厳しくなっていったという。

 『ORICON NEWS』のインタビューの中で滝沢は「子どもができたので、嫁から『40万持ってこい』と言われまして」と告白している通り、2016年、36歳になってから非常勤でゴミ清掃員の仕事を始めた。その以前にも収入を増やそうと小説も執筆し、06年から07年頃には年間1、2本のペースで文学賞に投稿。14年には『かごめかごめ』(双葉社)で小説デビューしている。家族を養うため滝沢はあらゆることにチャレンジしていた。その一環としてツイッターに投稿していたゴミ清掃員の漫画に注目が集まった形だ。もちろん、事務所の先輩でありフォロワー数700万人以上を誇る有吉がリツイートしたことは、売れ行きにも相当な影響を与えたことだろう。

 「現在は滝沢さんばかりが注目されていますが、相方の西堀さんの方もアルバイトをしながら芝居を始め、ここ最近では脇役としてテレビドラマにも出演しています。滝沢さんの本が売れていることに嫉妬はないようですね。今年で結成20周年とコンビ歴も長いですから、お互いの活動を尊重して応援し合っているようです」(芸能ライター)

 有吉という良い先輩にも恵まれたが、年齢を重ねても本業のお笑いを見失わなかった滝沢。『このゴミは収集できません』は、お笑いを続けた“執念の本”とも言えるだろう。

記事内の引用ツイート
有吉弘行の公式Twitterより
https://twitter.com/ariyoshihiroiki

マシンガンズ・滝沢秀一