中国メディア・東方網は21日、「日本の野菜が供給不足に陥る中、中国の野菜が政治的なわだかまりをさておいて助けにやって来た」とする記事を掲載した。

 記事は、「日本は先日の台風や大地震によって作物が被害を受け、野菜の供給状態がいつにも増して厳しくなっている。もともと日本は島国で耕地面積が少ないことから、野菜や果物の値段が上がっているのだ」とし、市民の生活に影響を及ぼさないようにするため、中国の野菜を輸入して需要を満たす策を選択せざるを得なくなったと伝えている。

 そして、地震の発生により北海道産のニンジンの生産量が大きく減少して中国からの輸入を増やす必要が出ていること、東京都中央卸売市場でネギやタマネギなど中国産の野菜入荷量が通常時の1.5倍程度にまで増えており、スーパーでも緊急対策として中国産の野菜が数多く陳列されているとした。

 記事は、「日本では食品の監督管理が厳しいのに対し、中国は確かに管理が緩いため、日本人は『中国野菜にはさまざまなま問題がある』と考えており、日本ではあまり中国産の人気がない。しかし、日本で災害が発生して野菜の供給がひっ迫し、中国の野菜で急場をしのごうとしているのに対し、中国が快く供給して支援している。この中国の姿勢に対して、ネットユーザーからは『これぞ大国の風格だ』との評価が出た」と紹介している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

相次ぐ災害で野菜が不足する日本に、中国が素早く手を差し伸べた! これぞ大国の風格=中国メディア