チョコレートプラネット

(画像はチョコレートプラネット松尾公式ツイッターのスクリーンショット

コント日本一を争う『キングオブコント2018』の決勝戦が22日行われ、TBS系にて生放送された。新進気鋭の3人組・ハナコが見事優勝を勝ち取り、11代目キングに輝いた。

そんな中、3位に終わったチョコレートプラネットが「ロッチ現象」を巻き起こしたと話題になっている。

■ロッチ現象とは?

3年前に行われた『キングオブコント2015』において、決勝戦に進出したロッチは1本目に披露した試着室コントで大爆笑を巻き起こし、ファーストステージを1位通過。優勝は堅いと誰もが思った。

しかしファイナルステージで繰り出したボクシングチャンピオンのコントが、まさかの大スベりを喫する。結果得点は伸びず、当時ほぼ無名だったコロコロチキチキペッパーズに逆転優勝を許す形となってしまった。

このように、2本目でスベって優勝を逃すことが大会ファンの間では「ロッチ現象」と呼ばれている。これを今回、不本意にも再現してしまったのがチョコプラだったということだ。

■本格コント師・チョコプラ

チョコプラと言えば、長田庄平による和泉元彌のものまねと、松尾駿によるIKKOのものまねがウケて近年テレビで引っ張りだこの人気者。「ものまね芸人」として認識している人も少なくないと推測されるが、その実体は実力派の本格コント師だ。

長田の趣味と実益を兼ねたDIYによって生み出される数々の小道具を駆使し、世界観の作り込まれた演劇的なコントを得意とする。この日の2ネタも、小道具を最大限に生かしたネタとなった。

1本目には、謎の人物(長田)に幽閉された松尾がパニックになり、重厚な悪役を演じる長田の話を全く聞かないというネタを披露。478点という、この日最高得点を叩き出してファイナルステージへ進出した。

しかし勝負のファイナルステージに選んだ「意識高い系大工」のネタが空回り。440点という得点は、この日披露された全13ネタのうち下から4番目の低評価。審査員長の松本人志は「ちょっと小道具に頼りすぎちゃったかな」と同情してみせた。

■中岡「慣れるのに半年かかる」

このことを受け、「先輩」中岡創一(ロッチ)はチョコプラのメンタルを心配するツイートを投稿。「大丈夫」とエールを送っている。

このツイートに対し、松尾は「心の拠り所はロッチさんしかいないんです!」と悲痛な叫びをリプライ。すると中岡は、「この件の自虐を言うことに慣れるのは半年かかると思います」と経験者ならではの具体的なアドバイスを送った。

通例、大会の結果を通して一躍人気者になるケースが多い『キングオブコント』であるが、チョコプラはすでに人気者。バラエティ番組の出演数も多いため、しばらくは各番組でこの件をいじられ続けることになるだろう。

■2018年大会まとめ

大会ルールは、今回大幅に変更されている。決勝進出10組が事前にアナウンスされない「完全シークレット制」が採られた。これによって東ブクロ(さらば青春の光)は、日程の重なった弟の結婚式を欠席する理由を伝えることができなかったそう。

また、決勝戦のネタ時間が4分から5分に変更された。決勝ファイナルステージは例年5組で争われたが、今年は3組へと減らされている。

ファーストステージの結果は以下の通り。

・1位:チョコレートプラネット(幽閉された男がまったく話を聞かないネタ)478点

・2位:わらふぢなるお(ザ・クエスチョンマンのネタ)468

・3位:ハナコ飼い犬のネタ)464

・4位:さらば青春の光予備校の鼓舞する人ネタ)463点

・5位:ロビンフット(結婚相手の年齢ネタ)462点

・6位:ザ・ギース(サイコメトリーのネタ)458点

・7位:マヂカルラブリー(コンビニ傘泥棒のループネタ)443

・8位:だーりんず(かっこつけ払いネタ)437

・8位:GAG(バイト先の美人社員ネタ)437

・10位:やさしいズ(爆弾犯人と清掃員のネタ)419

上位3組の勝ち抜けとなるため、今回が最後の挑戦と明言していたさらば青春の光はわずか1点差でファイナルステージ進出を逃してしまった。3位から5位が1点差ずつで並ぶという大接戦だった。

■ファイナルステージの結果は

ファイナルステージの結果は以下。

・1位:ハナコ(海辺で追いかけっこのネタ)472点/計936点

・2位:わらふぢなるお(超能力者ネタ)454点/計922点

・3位:チョコレートプラネット意識高い系大工ネタ)440点/計918点

・合わせて読みたい→「他局さんで羽ばたく」芸人発掘するテレ東がお笑いフェス放送を決定

(文/しらべぇ編集部・ナカニシキュウ

「ロッチ現象」でコント日本一の座を逃したチョコレートプラネット、半年間の苦行へ