かつて中田英寿が所属したパルマのFWジェルビーニョ、長距離ドリブルで圧巻の一撃

 かつて元日本代表MF中田英寿が在籍したパルマは、22日のセリエA第5節カリアリ戦で2-0と快勝した。この試合で主役となったのが、コートジボワール代表FWジェルビーニョだ。1ゴールを叩き込んだ快足アタッカーのプレーに、海外メディアは「80メートルの単独弾」と賛辞を送っている。

試合は前半20分にFWロベルトイングレーゼのゴールでパルマが先制。1-0で迎えた後半2分に、衝撃のプレーが生まれた。

カリアリに攻め込まれたパルマだったが、堅守で相手の攻撃をブロック。自陣ペナルティーエリア前まで守備に下がっていたジェルビーニョにボールが渡った。すると快足アタッカーは前を向いて一気に加速。相手二人が連続でスライディングタックルをお見舞いするも、ジェルビーニョは爆発的なスピードを駆使して間一髪のところでかわし、敵陣へ一気に侵入した。

 相手ペナルティーエリア前に迫ると前後から相手に挟まれたが、ここで右前方へと一気にボールを蹴り出し、自らもフリーランニングダッシュ。二人を一瞬で置き去りにすると、右ポスト直撃の強烈な一撃を放ち、独壇場を華麗に締めくくった。


31歳アタッカーが強烈な存在感 仏紙「20歳の足を持つ」と絶賛…「完璧な一撃」

 世界屈指の快足FWとして知られ、かつてアーセナルローマで活躍したジェルビーニョの驚愕ゴールに海外メディアも反応。衛星放送「ビーイン・スポーツ」の公式ツイッターは「80メートルの単独弾」と驚きを隠せない様子でゴール動画を紹介した。英紙「ザ・サン」も「31歳が素晴らしいフィニッシュ」と称えた。

 フランス紙「20minutes」は、「彼は20歳の足を持ち、勝利に導く80メートル弾」と記し、「この超絶ゴールで証明したように、彼の足は依然として脅威だ。コートの大半をドリブルで疾走し、完璧な一撃でネットを揺らした」と絶賛している。

 滅多にお目にかかれないスーパーゴールに会場は騒然となり、味方もまるでお祭り騒ぎのように祝福。ジェルビーニョのプレーに多くの人が魅了されたようだ。


Football ZONE web編集部)

パルマのFWジェルビーニ(中央)、圧巻の80mドリブル弾を披露【写真:Getty Images】