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 いるのかいないのか?

 いや、いてもいなくても、その噂だけでかなりの経済効果があるようだ。

 ネス湖周辺の観光事業者から提供された最新データによると、ネッシースコットランド経済への効果は年間61億円もあるという。 

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ネッシーがもたらす経済効果を試算

 この試算は公認会計士の仕事のかたわら、ネッシーの公式目撃事例を記録するゲイリー・キャンベル氏の研究グループが発表してもので、4年前を16億円上回る。それでも「保守的」な計算であるという。

 と言うか4年前でも47億円の経済効果があったんだからすごい。

 ネッシーが実在するかどうかに関わらず、スコットランド・ハイランド地方にとってはいい収入源となっているだろう。

 キャンベル氏らは、ネッシーゆかりのこの湖やその周辺に訪れた観光客の人数を分析し、先行研究を基に、彼らが宿泊や食事に費やしただろう金額を算出。

 さらに日帰りの観光客も考慮しつつも、キャンベル氏によれば保守的な推定を行った。

 その結果、ネッシーには地元に年間4070万ポンド(約60億8000万円)もの経済効果があることが判明した。

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世界ではほぼ毎日ネッシーについて話している

 過去4年において、世界でネッシーについて言及がなかった日は毎年10日未満でしかないという。

 まさに世界的なブランドとして認知されているわけで、ネス湖周辺のみならず、スコットランドにとっても最高の観光資源となっている。

 その客寄せ効果のおかげで、ネス湖への観光客は毎年50万人に達する。

 観光客の多くが海外からやってくることを考えると、スコットランド全体を潤わしていると言っても過言ではない。

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未確認生物の需要は高い

 参考までに、レジャー・観光サイクリング、ゴルフ、ゲーリックゲームズ(アイルランド島で開催される伝統スポーツ)の経済効果は、それぞれ1億1600万ポンド(約173億円)、2億8600万ポンド(427億円)、1億4900万ポンド(222億円)である。

 これらに比較すれば小さな規模かもしれないが、それでもネッシーに確固たる経済効果があるのは確かだ。

 ネッシースコットランド全体にこれだけ貢献しているのだから、実在しようが嘘だろうがそんなことは問題ではない、とキャンベル氏はコメントする。

 グーグルによると、ネス湖のネッシーに関連する検索数は毎月20万件ほどで、12万件はネス湖周辺の情報や宿泊に関するものだという。

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今年は既に8回の目撃例が

 なお2017年は記録的な目撃数となったが、今年はこれまで8回ほどネッシーが目撃されている。

 一番最近のものは9月5日の事例で、イングランドから観光のために訪れたディパク・ラム氏とトム・スミス氏が午後5時35分にドレスビーチで黒っぽい影を目撃した。

 最初、たんなる波だと思われたが、それは30秒以上もそこにいたので、両氏がスマホのカメラで拡大して確認すると、物体であることが判明。しかし、しばらくすると水中に沈んでしまった。

 8月17日にもやはり観光で訪れていたシャーロットロビンソンちゃん(12)によって目撃が報告された。


Loch Ness Monster 'captured on camera' by 12 year-old. Branded as 'Best Photo' In Years

 それは彼女から15メートルほど先の水面に出現し、1分ほど頭を覗かせ、一度水中に消えてから7分後に少し離れた位置で再び浮上。彼女は写真の撮影にも成功しており、専門家からは近年では最高の写真と評されている。

References:pressandjournal/ written by hiroching / edited by parumo

 日本もゴジラは実在した的な怪獣めいたUMAが世界的に注目を集めれば、その地域の経済効果はどばっと上がるかもしれない。

 つちのこは割と小粒だし、河童も小さめだし、どでかいUMA、どっかで目撃されないかな?でもなんか、そういうのにワクワクしちゃう人って日本だと少なそうな予感。「はい嘘乙」とか言って終わらせられちゃうのかな。

 経済効果のこと考えたら便乗しちゃったほうが夢もロマンも、地域社会のお財布も膨らみそうなんだけどな。

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