競走馬

(bizoo_n/iStock/Thinkstock/画像はイメージです)

熊本市で毎年開催されている藤崎八幡宮秋季例大祭加藤清正が文禄・慶長の役から無事帰還できたことを感謝したことが発祥とも言われ、県民には「ぼした祭り」という愛称でも親しまれている

この祭りの目玉は、最終日に行われる飾り馬の奉納だ。ルールを守って馬を引いていく団体がいる一方で、「虐待まがい」の行為をして祭りを盛り上げようとする団体もいたようである。

24日、フジテレビ系情報番組『めざましテレビ』が、飾り馬への虐待映像を報道。非難が殺到した。

■股間を引っ張り無理やり暴れさせる姿が

報道された映像には、馬の股間を引っ張り、無理やりに馬を暴れさせる姿や、電極のようなものをあてがった瞬間、馬が後ろ蹴りをする姿などが収められている。

フジテレビのインタビューに対して藤崎八幡宮側は、映像については認めたものの、詳細については調査中であると語った。

また、めざましテレビ以外にも動物の権利保護運動を行う、NPO法人アニマルライツセンターがツイッターにて、馬に対する虐待の動画を公開。動画には嫌がる馬を鞭で打つ男性の姿が映っている。

■祭りの廃止を求める声も

報道や公開された動画に対して非難の声が相次いでいる。中には祭りそのものの廃止を求める声も見られた。

「熊本の馬虐待の最悪!馬がほんま可哀想! ってか祭りって人間が楽しいだけやん 動物なんて楽しくもないやろ?あんな祭りなくなったらいいねん! 虐待最低!」

「馬虐待のニュース見た。馬虐待してる奴とそれ見て笑ってるやつら、ちょっとやばいと思う。もうこんな祭、世間が許さないよ。熊本のイメージも悪くなる。みんなで祭をやめさせましょう。私も徹底的にクレーム入れます」

■ 奉納団体会長、腕を組んで謝罪

加えて、奉納団体を取りまとめる、奉賛会の会長がフジテレビからのインタビューを受けたさい、腕を組みながら謝罪の弁を述べたことに対しても非難が相次いでいる。

お祭りの会長も、虐待した団体も事実を認めて『みなさんにご迷惑をおかけして〜』って謝罪したようなことになってるけど、そもそも謝る相手が違うんじゃないかなぁ」

「何年も平然と伝統と言いながら、注意だけで済ませてきたのに、ネットで騒がれて、やっと腕組みしながら関係者へ謝罪…」

■ 「馬を虐待する祭りではない」との意見も

非難の声も多いが、虐待をしているのは一部の団体であり、ショッキングな内容が独り歩きすることで、藤崎八幡宮例大祭そのものが誤解されてしまうと危惧する声も聴かれた。

「 馬を虐待する祭ではないから、 馬に無理やり酒を飲ませて暴れさせてたなんて、過去の話!」

「このお祭りがそんな祭りと誤解しないでほしい! キチンとルールを守って祭りを盛り上げている団体もいるのです」

今一度、明確なルール策定も含めて馬と祭りを楽しむ人双方にとって適した解決策を探す必要があるのかもしれない。

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(文/しらべぇ編集部・小林 空

熊本「ぼした祭り」こと藤崎八幡宮秋季例大祭で「飾り馬への虐待映像」に非難殺到