広島と長崎に原子爆弾が投下されてからすでに73年の歳月が流れている。戦争を実際に経験した人も高齢になっており、その記憶が忘れ去られないような対策が行われている。日本は戦争に敗れたものの、米国に対して否定的な感情を抱き続けている日本人は少ないと言えるだろう。

 一方、中国では過去に起きた出来事のゆえ、日本や日本人に対して今も否定的な感情を抱いている人が数多く存在している。国民性の違いなのかもしれないが、中国人としては「日本人は米国に対する恨みを忘れていないはず」と考えているようだ。中国メディアの今日頭条は21日、「もし日本が核兵器を持ったら米国に報復するだろうか」と疑問を投げかける記事を掲載し、もし機会が訪れたら「日本はきっと報復するに違いない」との見解を示している。

 記事は、第2次世界大戦の末期に、米国が日本に原子爆弾を投下したことにより、十数万人もの死者が出たことを強調。また、広島や長崎ではその後も放射線による被害が長年にわたって生じてきたことを強調。さらに、降伏した日本に対して米国は援助の手を差し伸べてきたが、それは日本を米国の「弟分」とし、自国の脅威とならないようにすると共に、日本に米軍基地を持つためであると主張し、決して日本のためを思ってしたことではないと論じた。

 続けて、日本は核兵器を製造するための材料、製造するための技術ともに「掌握している」とし、その気になればすぐに核兵器を製造できると主張し、「仮に日本が核武装したとしたら、米国に報復すると思うか?」と読者に問いかけ、もし、機会が訪れたら「日本はきっと報復するに違いない」と予想している。

 現代の日本人のなかで、過去の戦争を理由に米国に対して否定的な感情を抱いている人は多くないだろう。一方、中国には歴史問題を理由に日本に対して悪感情を抱いている人は少なくない。受けている教育や環境、さらには国民性の違いなのかもしれないが、いずれにせよ核など必要としない平和な世界になることを強く望むところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

もし日本が核兵器を持ったら米国に報復するか? 「きっとする」=中国メディア