中国メディア・東方網は25日、「どうして日本の携帯電話は、撮影する時に『カシャ』という音が出るのか」とする記事を掲載した。

 記事は、「日本で発売されているスマートフォンは、たとえサイレントモードに設定して写真撮影をしても『カシャ』というシャッター音がするようになっている」と紹介。世界的に見ればサイレントモードにすればシャッター音が出ないのが普通であり、日本版が特殊であることを説明した。

 そして、日本でシャッター音に関する特殊な設定がされている理由は盗撮を防ぐためであり、「その歴史は2000年にまでさかのぼる。開発者たちがサイレントモードでのシャッター音を出すかどうか議論を繰り広げる中、駅で女性のスカートの中を盗撮して逮捕される事件が取りざたされたことで、音を出す方向に傾いていった」とした。また、この設定は決して法律により定められたものではなく、携帯電話業界の自主的なルールであると伝えている。

 しかし、その一方で、盗撮行為を防ぐためのシャッター音を消すことができるアプリケーションが数多く出現しており、もはやシャッター音を出すという業界の設定の意味合いが薄れていることを指摘。このままでは盗撮を容認しているともとられかねないと危機感を覚えたメーカーは、シャッター音を消すことと、盗撮行為の防止を両立させる機能の研究を進めていると紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本のスマホのカメラ、サイレントモードでも「カシャ」って鳴るって本当?=中国メディア