チェルシーオーナーを務めるロマン・アブラモビッチ氏は、来年以降にクラブを売却する方針でいるようだ。スペイン『アス』が報じている。

▽今夏に報じられていた、アブラモビッチ氏のチェルシー売却。パリ・サンジェルマン(PSG)やマンチェスター・シティといった後発の“金満”クラブが力を付け始め、安定した成績を収めることが困難になったこと、今年5月に起きたスパイ殺人未遂事件を受けて悪化するイギリスロシアの緊張関係に煽られ、ビザの関係でイギリスに入国することができなくなったことが、売却の背景にあると考えられている。

▽その際には、クラブに20億ポンド(現在のレートで約2969億円)の値を付けていることが伝えられていた。しかし、今回の『アス』によると、アブラモビッチ氏は既に23億ドル(約2597億円)という記録的な入札を拒否。30億ポンド(約4453億円)で売り抜くことを期待しているそうだ。

▽また、資産管理に関してアブラモビッチ氏はニューヨークの銀行である『レイン・グループ』からの助言を受けており、来年が始まるまでは売却を拒否する構えでいる模様。この件についてアブラモビッチ氏はいかなるコメントも黙秘しており、全て弁護士を介して進められていることも伝えられている。

▽アブラモビッチ氏は、2003年に1億4000万ポンド(現在のレートで約208億円)でチェルシーを買収。以来、クラブは圧倒的な資金力で拡大を続け、2011-12シーズンにはチャンピオンズリーグ制覇も成し遂げた。

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