▽プレミアリーグ第7節、チェルシーvsリバプールが日本時間29日25:30にスタンフォード・ブリッジでキックオフされる。3日前にアンフィールドで行われたEFLカップ3回戦で激闘を演じた両者が、中2日で舞台をスタンフォード・ブリッジに移して再戦する注目のプレミア首位攻防戦だ。
▽開幕2戦目となったアーセナルとのダービーに完勝し、開幕から5連勝を飾った新生チェルシーは前節のウェストハムとのダービーをゴールレスドローで終え、開幕からの連勝がストップした。それでも、バウンスバックが期待された26日のリバプールとのEFLカップ(カラバオ・カップ)3回戦では互いに主力を温存した中、途中出場のエースMFアザールの決勝ゴールによって敵地アンフィールドで2-1の逆転勝利を収め、開幕からの公式戦無敗記録を継続した。決戦の舞台をスタンフォード・ブリッジに移して戦う今回の一戦では互いに現状のベストメンバーで臨む中、マンチェスター・シティと共に優勝候補筆頭に挙げられるリバプールのプレミアリーグでの連勝をストップし、第3の優勝候補として名乗りを上げたい。
▽一方、昨季の躍進と今夏の積極補強でシティの有力な対抗馬に挙げられたリバプールはその下馬評通りにプレミア開幕6連勝を達成。さらにチャンピオンズリーグ(CL)初戦では優勝候補の一角に挙がるパリ・サンジェルマンを圧倒してヨーロッパの舞台でも最高のスタートを切った。しかし、前節のサウサンプトンでクラブ史上初の開幕からの公式戦7連勝を達成したチームは、絶対的な自信を持つ要塞アンフィールドでチェルシーに逆転負けを喫し今季の公式戦初黒星を喫した。大幅なターンオーバーを行ったというエクスキューズはあるものの、この敗戦がチームにどんな影響を与えたか、やや気がかりなところ。そのため、今節では敵地での戦いといえどもチェルシー相手にきっちりリベンジを果たし、リーグ戦の連勝を伸ばすと共にリバウンドメンタリティを示したい。
【4-3-3】
▽チェルシー予想スタメン
DF:アスピリクエタ、ケイヒル、ダビド・ルイス、マルコス・アロンソ
MF:カンテ、ジョルジーニョ、コバチッチ
FW:ウィリアン、ジルー、アザール
負傷者:DFリュディガー、クリステンセン、MFロフタス=チーク、FWペドロ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してはいずれも直近のリーグ戦、カップ戦で負傷したリュディガーとクリステンセンの両センターバックにロフタス=チークとペドロの4選手の欠場が濃厚だ。ただ、すでに練習復帰しているペドロに関してはベンチに入る可能性がある。
▽スタメンに関してはジルーやGKケパ、ジョルジーニョ、マルコス・アロンソと直近のEFLカップで温存された選手とアザール、カンテ、ダビド・ルイスの途中出場組が復帰し、リュディガーが間に合わない場合、キャプテンのケイヒルがセンターバックに入る見込みだ。
【4-3-3】
▽リバプール予想スタメン
DF:アーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ミルナー、ワイナルドゥム、ナビ・ケイタ
FW:サラー、フィルミノ、マネ
負傷者:DFファン・ダイク、MFチェンバレン、ララナ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してはチェンバレンとララナの長期離脱組が引き続き欠場する。また、前節のサウサンプトン戦で負傷交代したファン・ダイクに関しては今週の練習に参加しておらず、指揮官クロップも起用の可否に関して明言を避けている。
▽スタメンに関してはミルナーとマネ、ケイタを除き直近のEFLカップでスタメンから外れた主力が揃って復帰する。ただ、ファン・ダイクが間に合わない場合、ロブレンかマティプが代役を担う見込みだ。また、ケイタに代わってヘンダーソンが先発に入る可能性もある。
★注目選手
◆チェルシー:MFジョルジーニョ
▽直近のウェストハム戦でパス本数180本、ボールタッチ数191回のプレミア新記録を樹立したジョルジーニョだが、今回の対戦相手のリバプールはポゼッションスタイルを志向するマンチェスター・シティの天敵であり、今季もトッテナムやパリ・サンジェルマンとボールの主導権を握る相手を撃破した難敵だ。恐らく、前から嵌めに来るアウェイチームはフィルミノをマンマーク気味に付けるか、インサイドハーフの1枚が常に背後からプレッシャーをかけてくるはずだ。その中でブルーズの新司令塔がいかに徹底マークを剥がしてボールを前に進めて行けるかが、勝敗の大きなカギを握ることになる。
◆リバプール:FWロベルト・フィルミノ
▽今回のチェルシー戦に向けては試合の行方を左右する攻撃面での仕事以上に守備面の貢献が求められるところだ。クロップ監督がこの一戦でどういった守備プランを採用するかは不明だが、前線で最も守備能力が高いフィルミノにはアンカーのジョルジーニョへの徹底監視あるいは2センターバックからのビルドアップを制限する重要なタスクが与えられることになるはずだ。対ジョルジーニョという観点ではマンマーク気味に突いてパスコース自体を切るか、インサイドハーフとの挟み込みでボールの奪いどころとするプランがある。より前から圧力をかける場合は1人で2センターバックを相手にする中でキックの不得手なケイヒルにボールを持たせるような守り方が期待される。
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