▽29日に札幌ドームで行われた明治安田生命J1リーグ第28節の北海道コンサドーレ札幌(勝ち点41/7位)vsサガン鳥栖(同30/15位)は、ホームの札幌が2-1で勝利した。

▽2連敗中の札幌は、駒井が3試合ぶりの先発メンバーに。4試合負けなしで勝ち点を積み上げる鳥栖は、負傷欠場が続いた吉田が7試合ぶりのスタメン復帰を果たした。

▽試合は25分、ボックス内で駒井のパスに反応した三好がジョアン・オマリに後方から引っ張られ、PKのチャンスを獲得。だが、キッカーのジェイが左足シュートをGK権田にブロックされ、先制機を逸する。

▽守護神の踏ん張りに応えたい鳥栖は32分、バイタルエリア左の位置でFKのチャンス。金崎が右足で直接狙うと、カーブのかかったシュートがゴール左隅に飛ぶ。だが、GKク・ソンユンにセーブされてしまう。

▽続く34分にもバイタルエリア手前のゴール真正面で鳥栖にFKのチャンス。今度は安在が左足で直接狙うと、鋭くカーブするシュートがゴール左下の隅っこをとらえるが、ここもGKク・ソンユンに阻まれる。

▽ゴールレスで迎えた後半、58分に試合が動く。中盤に降りた位置でボールを受けたジェイが最終ラインの間にポジショニングの三好にパス。見事なターンで前を向いて左足シュートを決め、札幌が均衡を破る。

▽三好の移籍後初得点となる一発で札幌に先制を許した鳥栖は、すぐさま反撃に出る。だが、最後の部分で形を欠いた攻撃が続き、なかなか札幌の守備陣を脅かすまでに至らず、ただただ時間だけが進んでいく。

▽なんとか追いつきたい鳥栖は、田川、原川を投入。だが、兵藤、都倉を投入した札幌の攻勢を受ける時間が続く。その中で、85分に田川に相手GKとの一対一の場面が巡ってくるが、これをモノにできない。

▽それでも、89分に粘りを見せる。左サイドからのクロスにボックス右深くでなんとか追いついた藤田が頭で折り返すと、ファーサイド猪突猛進の小野が反応。頭で押し込み、終盤に試合を振り出しに戻す。

▽だが、最後の最後に敵陣左サイド深くでボールを収めた都倉がボックス左でファウルを受けて、この2試合2度目となるPKのチャンス。これを都倉自らがゴール左隅に決め切り、札幌が土壇場で勝利を手繰り寄せた。

▽結局、都倉の一発で再びリードした札幌が鳥栖を破り、連敗を「2」で止める3試合ぶりの白星で暫定ながらACL圏へ。勝ち点1が手元からこぼれ落ちた鳥栖は、J1残留に向けて手痛い5試合ぶりの黒星を喫している。

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