▽29日にノエビアスタジアム神戸で行われた明治安田生命J1リーグ第28節のヴィッセル神戸vs鹿島アントラーズは、アウェイの鹿島が5-0で勝利した。

▽現在4連敗中の9位・神戸(勝ち点36)は、前節0-4で敗れた浦和レッズ戦からスタメンを4名変更。高橋、橋本、長沢、郷家に代えて、三原、ティーラトン、古橋、藤谷を先発に起用した。

▽一方、連勝中の5位・鹿島(勝ち点42)は、前節2-0で勝利した北海道コンサドーレ札幌戦から3名変更した。チョン・スンヒョン、山本、遠藤に代わり、町田、中村、安部が先発に名を連ねた。

▽立ち上がりからハイプレッシャーをかける神戸は11分、藤田がボックス手前左で相手からボールを奪取すると、相手に倒されてFKを獲得。これをポドルスキが直接狙うも シュートはゴール左に外れ、先制点を奪うことはできない。

▽神戸の積極的なプレスに苦しむ鹿島は30分、土居がバイタルエリアでボールを受けるとそのままドリブルで運び、左サイドに開いていた鈴木へ。これを受けた鈴木が仕掛けてボックス左に侵入し、グラウンダーのクロスを供給。ファーサイドに走り込んだレオ・シルバが右足であわせ、アウェイの鹿島が先制に成功する。

▽これで勢いに乗る鹿島はさらに40分にもチャンス。永木の右CKをニアサイドで犬飼がボールを逸らすと、ゴール前に居た西が押し込み追加点を奪う。終盤に鹿島が2-0にリードを広げて試合を折り返す。

▽後半に入っても試合を優位に進めるのは鹿島。すると56分、相手のミスからリードを広げる。敵陣ボックス左手前に飛び出していたGKキム・スンギュにボールが渡ると、プレスをかけた鈴木が奪取。そのまま無人のゴールに流し込み、スコアを3-0にする。

▽一矢報いたい神戸は60分、藤谷がボックス右手前から中央に切れ込み、ポドルスキにパス。ボックス手前からポドルスキが左足で強烈なシュートを放つもゴール右に外れる。

▽ヒヤッとした場面を迎えた鹿島だったが75分、三竿が自陣右サイドでボールを奪うと、敵陣中央へパスを送る。これを受けたセルジーニョがドリブルで持ち運び、そのままボックス手前中央から左足を振り抜き、決定的な4点目を突き刺した。

▽鹿島はさらに81分、セルジーニョがハーフウェイライン付近で相手DFを一人かわすと金森にスルーパス。少しパスが長くなってしまうが金森がボックス左からボックス中央浅い位置にカットイン。相手を引き付けてヒールで落とし、安部がボックス左からシュートを放つも、相手DFにギリギリのところでクリアされてしまう。

▽それでも鹿島は後半アディショナルタイム、土居がボックス左外から仕掛けて中央に切れ込みシュート。これが金森に当たってコースが変わり、そのままゴールに吸い込まれた。

▽このまま試合は終了。鹿島は鈴木の3試合連続ゴールの活躍もあり、5発完勝でリーグ3連勝。暫定ながら3位に浮上した。敗れた神戸は、ファン・マヌエル・リージョ氏がコーチで指揮を執るも5連敗と苦しい戦いが続いている。

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