▽30日に埼玉スタジアム2002で行われた明治安田生命J3リーグ第28節の浦和レッズ(勝ち点38/8位)vs柏レイソル(同30/17位)は、ホームの浦和が3-2で勝利した。

▽2連勝で上昇気流に乗る浦和は、4-0で快勝した前節のヴィッセル神戸戦と同じ先発メンバーをチョイス。ここ3試合で白星なく、残留争いを強いられる柏は、小池がコンディション不良で欠場となり、同じく状態が芳しくない伊東をベンチに置き、亀川とオルンガを先発に起用した。

▽試合は、序盤からホーム連戦の浦和がボールの主導権を握りにかかり、リトリートする柏を攻め立てる展開となる。中盤3センターの底に入る青木の攻撃参加や、橋岡と宇賀神の両サイドを使った仕掛けを見せるが、なかなか柏のゴールマウスを脅かすには至らない。

▽立ち上がりから我慢の戦いが続く柏は29分、自陣左サイドでボールをインターセプトクリスティアーノを起点にカウンター。ボックス左でクリスティアーノからボールを受けたオルンガが左足を思いっきり振り抜くが、枠に飛ばせず、先制のチャンスを逃してしまう。

▽だが、次のチャンスをオルンガがしっかり仕留める。35分、カウンターから敵陣中央を駆け上がった瀬川が自身を追い越した江坂にパス。ボックス右から中央に江坂がグラウンダーのクロスを送ると、ゴール前のオルンガが押し込み、アウェイの柏が先制に成功する。

▽嫌なムードが漂う浦和だが、失点からわずか3分後、右サイドの武藤がバイタルエリア中央に低い弾道のクロスを供給すると、これに反応した長澤の足下にラッキーな形でボールが収まる。そのままボックス右に侵攻した長澤の右足シュートが決まり、浦和がに追いつく。

▽前半のうちに試合を振り出しに戻した浦和は、その勢いに乗じて逆転する。41分、興梠のプレッシングからこぼれ球を拾った武藤が前線にパスを供給。その流れで最終ラインを抜け出した興梠が相手GKの頭上を越す左足の技ありループシュートを沈め、浦和が勝ち越す。

▽1点ビハインドの柏は、後半の入りからボールを動かしながら反撃。江坂や瀬川が積極的にゴールに向かう姿勢を見せる中で、53分にカウンターからオルンガが強烈な左足シュート。これがGK西川のファンブルを誘うが、瀬川のオフサイド判定もあり、モノにできない。

▽それでも、59分に江坂を下げて伊東を投入した柏に瀬川が勝機を呼び込む。60分、スローインを受けたクリスティアーノが左サイドからゴール前にクロス。ボックス中央でフリーの瀬川がヘディングで合わせると、これがゴール左に決まり、浦和に追いすがる。

▽リードを失った浦和も反撃に出るが、66分にボックス左からダイレクトで合わせた興梠の右足シュートは相手GKの手前でワンバウンドしてクロスバーを直撃。対する柏もその直後にサイドから仕掛けるが、伊東のクロスはクロスバーの外側に嫌われ、勝ち越しとはならない。

▽激しさを増す中、浦和は73分に橋岡を下げて李、79分に長澤に代えて阿部を投入。すると、81分、ボックス左の武藤が左足でゴール前にクロスを送り、興梠が右足ワンタッチで合わせる。これがゴール左に吸い込まれ、浦和が再びリードする。

▽なんとか勝ち点1でももぎ取りたい柏は山崎、手塚といった攻撃的なカードを切るが、浦和を攻略ならず。シーソーゲームをモノにした浦和がシーズン2度目の3連勝でACL出場権争いへ。2試合ぶりの黒星で4戦未勝利の柏は、自動降格圏17位に転落した。

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