【各ジャンルのプロたちが語る “通”な逸品、“マニアック”な選択肢50】

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ハイスペックなもの、とことん安いもの、とにかくデザインが好みなもの……。そんなモノ選びも間違いではないが、今回紹介するのはそれとは異なる選び方。本誌執筆陣が、こだわりをもってチョイスした、“目の付け所が違う”選択肢を紹介したい。「分かっている人」の選び方、教えます!


マニアックなこだわりを持った乗りモノをセレクト
世の中に“通好み“と評されるクルマやバイクは数多く存在するが、過激すぎる特性のマシンや、驚くようなプライスタグを付けたものは、実際には購入の選択肢に入りにくい。そこで、今回はマニアックなこだわりを持ちつつも、購入のハードルは高くない乗りモノを提案したい。

ケータハム『Seven 160』は比類なき軽さが魅力の1台だが、正直なところ実用性は皆無に近い。そのため、セカンドカーとして所有することがほとんどだろうが、その際に軽自動車登録できることによる維持費の安さは大きなメリットとなるはずだ。

スバルの『フォレスター』は“都会派”のSUVが増えている中で、オフロードでの走破性にこだわったモデルで、キャンプアウトドアを趣味とする人たちに絶大な支持を得ている。

KTMのバイクは、ハーレードゥカティなど有名ブランドのマシンと比べても、乗るだけで熱くさせてくれる特性を持つ。

No.1
伝統の軽量な車体に軽自動車のエンジンを搭載


ケータハム
Seven 160
価格:399万6000円

クルマの運動性能に極めて重要なファクターとなる軽さにおいてケータハム「Seven」シリーズに比肩するものはないだろう。『Seven 160』の重量はわずか490kg。スズキ製の660cc3気筒エンジンの出力は80PSだが、この軽さであれば十分なパワーといえる。そして軽自動車登録できるため、維持費が安く抑えられるのが魅力だ。

シンプルを極めた車体構成はロータスのキットカー時代からの設計を継承。走ることを楽しむなら並ぶもののない完成度だ。


No.2
アウトドア・ピープルに支持される本格派SUV


スバル
フォレスター X-BREAK
価格:291万6000円

近年、世界的に人気の高いSUVの中にあって、オフロードや雪道を走るユーザーに圧倒的な支持を得ているのがスバルの『フォレスター』。重心の低い水平対向エンジンと4輪駆動を組み合わせた「シンメトリカルAWD」による走破性の高さだけでなく、フルフラットになるラゲッジスペースなど使い勝手の良さもアウトドアで光る。

荒れた道やぬかるみなどで駆動力を最適に調整する「Xモード」を備え、タイヤが埋まってしまうような路面でも難なく走破できる。

No.3
ロード×ダート=“グラベル・ロード”!


キャノンデール
SLATE APEX1
価格:36万7200円

ロードバイクに太いタイヤを装備し、ダートも走れるようにした“グラベル・ロード”と呼ばれるジャンルが世界的に人気だが、このモデルはフロントサスペンションも装備しているのがポイント。MTBのように本格的なオフロードも楽しめる。

No.4
ダウンヒルで真価を発揮する“電動MTB”の雄


BESV
TRS1
価格:49万8960円

カーボン製のフレームを採用し、電動MTBのジャンルでは軽量な19.3kgという車重を実現。荒れた道で振り回すような走りをした際に、その軽さを実感できる。シマノ製のアシストユニットで、最長140kmのアシスト走行が可能だ。


No.5
“公道最速”を狙える獰猛なストリートマシン


KTM
1290 SUPER DUKE R
価格:215万8920円

「Ready to Race」を標語に過激なマシンを送り出すKTM。カウルのないネイキッドマシンでもそれは同様で、このマシンは177PSを発揮する1300ccのVツインエンジンを搭載。200kgを切る軽量な車体は同社が得意とするオフロードマシンのテイストを採り入れたもので、キビキビとしたレーサー顔負けの走りをストリートでも味わえる。

※『デジモノステーション』2018年11月号より抜粋。

text増谷茂樹
(d.365
掲載:M-ON! Press