株式会社宝島社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:蓮見清一)が主催する、第17回 『この
ミステリーがすごい!』大賞の受賞作が決定しました。

 応募総数449作品の中から、1次選考(24作品通過)、2次選考(7作品通過)を経て、第17回『このミステリーがすごい!』大賞は、倉井眉介(くらい・まゆすけ)氏『怪物の木こり』が受賞し、井上ねこ氏『殺戮図式(さつりくずしき)』が優秀賞に選ばれました。大賞賞金は1200万円、優秀賞賞金は200万円で、同2作品は2019年1月から順次、書籍化する予定です。

 また、次回より新設されることが決定した映像化を前提とした賞「U-NEXTカンテレ賞」を、今年の応募作の中からもサプライズで選考しました。1次選考通過作品の登美丘丈(とみおか・じょう)氏の『その男、女衒(ぜげん)』が受賞し、連続ドラマ化の予定です。

 『このミステリーがすごい!』大賞は、ミステリー&エンターテインメント作家・作品の発掘・育成を目的に、2002年に創設した新人賞です。これまで、第153直木賞受賞者の東山彰良氏や、累計1000万部突破の『チーム・バチスタの栄光』シリーズの海堂尊氏などの作家を輩出してきました。

 受賞作品の多くはベストセラーとなり、『さよならドビュッシー』(中山七里、2013年映画化・主演:橋本愛、2016年テレビドラマ化・主演:黒島結菜東出昌大)など、映像化作品も多数世に送り出しています。
受賞者のインタビューも可能ですので、是非、取材をご検討いただけますと幸いです。

 『このミステリーがすごい!』大賞は、これからも新しい作家・作品を発掘・育成し、業界の活性化に寄与してまいります。

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倉井 眉介氏

★★★大賞★★★

倉井 眉介(くらい・まゆすけ

タイトル :
怪物の木こり(仮)
2019年1月刊行予定


【あらすじ】
主人公の二ノ宮は、辣腕弁護士にしてサイコパスのシリアルキラー。対する敵は、被害者の脳をかち割って脳を奪う殺人鬼、通称・脳泥棒。事件の背後には、人格をあやつる「脳チップ」の存在が・・・。

【受賞者プロフィール】
1984年3月、横浜市戸塚出身、戸塚育ち。帝京大学文学部心理学科卒業。学生時代より社会心理学、発達心理学などに興味を持つ。卒業後、フリーターをしながら執筆を続けていたが、2018年に就職。ガスボンベの管理会社で作業員として働いていたところ『このミス』大賞を受賞。趣味は自転車左利き

【受賞コメント】
大学卒業後、10年間フリーターをしながら執筆を続けていました。34歳になり、さすがに筆を一旦置くつもりでガスボンベの管理会社に就職を。日々、ボンベを転がしていたところ、乱歩賞の最終選考に残り、さらに『このミス』大賞の大賞受賞と、人生って本当にわかりません。

【執筆のきっかけ】
海外の映像作品をよく観るのですが、アメリカのドラマ『デクスター』の
主人公が殺人鬼でありながら『人』でもあろうともがく姿をみて、「『人』であろうとするのではなく、実際に『人』になってしまったサイコパスの話でも面白いのではないか」と思ったことから、この作品を執筆しました。


<選評>
・ぶっ飛んだ設定の面白さに加えて、テンポのよさと意外性のあるプロットの魅力が光る(大森望)
・飽きさせない話運び、毒の強いキャラクターの描き方などにおいて抜きん出ていた。勢いがあり強い個性が感じられた。(吉野仁)

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井上ねこ氏

★★★優秀賞★★★
井上ねこ(いのうえ・ねこ)/応募時筆名:猫吉

タイトル :
『殺戮図式(さつりくずしき)』(仮)
2019年刊行予定


【あらすじ】
名古屋を舞台に、連続老女殺人事件の謎に挑む、警察ミステリー。

【受賞者プロフィール】
1952年12月生まれ、長野県岡谷市出身、在住。名古屋で40年間暮らす。中京大学法学部法律学科卒。学生時代に将棋同好会、SF研究会などに所属。測量会社に勤務し、定年退職後、古物商の免許を取りネット古書店を経営。詰将棋パラダイス半期賞、日めくり詰将棋カレンダー山下賞。趣味は詰将棋創作、読書、ゲーム。座右の銘は「人生なんとかなる」。

【受賞コメント】
まさか、私が『このミス』大賞・最年長受賞者としてコメントを書くことになるとは思いもしませんでした。応募したのも締め切りギリギリで、来年にしようかなんて弱気になったこともありました。世の中なにが起こるかわかりませんから、あきらめたらだめですね。受賞したとはいえ、今はスタート地点に立っただけ。これからが本番と考え、がんばりたいと思います。

【執筆のきっかけ】
10年前にアイデアが閃いたが、長編小説を書くだけの技術がなく、11年間毎月ショートショートコンテストに応募するという荒行を決行。執筆期間3年を経て応募作が完成。次回は派手な趣向の長編ミステリーを、と考えています。

<選評>
・ロジカルながら意表を突くプロットの転がし方も堂に入ったもの。ゲーム性のある本格ミステリー。(大森望)
・何より驚いたのは、犯人が仕掛けた謎のゲームの真相。このジャンルのミステリーにまだこんな手があったとは!(香山二三郎)


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『このミステリーがすごい!』大賞とは?
ミステリー&エンターテインメントブックガイド『このミステリーがすごい!』を発行する宝島社が、新時代の新しいミステリー&エンター
テインメント作家・作品の発掘・育成を目的に、2002 年に創設した新人賞。大賞賞金は文学賞最高額である1200 万円。受賞作はすべて書籍化。
153直木賞を受賞した東山彰良氏や、累計1000 万部突破の『チーム・バチスタの栄光』シリーズの海堂尊氏などの作家を輩出している。受賞作品からは多数のベストセラーが生まれ、『警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官』(梶永正史・2016年テレビドラマ化)、『一千兆円の⾝代金』(八木圭一・2015年テレビドラマ化)、『がん消滅の罠 完全寛解の謎』(岩木一麻・2018年テレビドラマ化)など、映像化作品も多数世に送り出している。また、受賞には及ばなかったものの将来性を感じる作品を「隠し玉」として他の受賞作と同様に書籍化しており、『スマホを落としただけなのに』(志駕晃・2018年11月映画公開予定)などの話題作も生み出している。


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★★★U-NEXTカンテレ★★★

登美丘丈(とみおか・じょう)/応募時筆名:浪華壱

タイトル:
『その男、女衒(せげん)』 (仮)

【あらすじ】
妻を失った“女衒”の復讐劇と偽装結婚から始まるメロドラマの二重奏。

【受賞者プロフィール】
1969年生まれ、大阪府出身、大阪市在住。会社員。

<選評>
この物語の軸になるのは、日本の裏社会で生きるしかなかったある男の壮絶な復讐劇です。現代日本の大都市に蔓延る闇、そしてそこに横たわる人間味あふれるドラマが繊細に描かれており、かつ映像化した際のエンタメ的な伸びしろを感じさせ、拝読した瞬間に「チャレンジしたい」と思わせる内容でした。このたび、サプライズでのU-NEXTカンテレ賞として連続ドラマ化できることを、プロジェクトチーム一同大変嬉しく思っております。ぜひご期待ください。
U-NEXTカンテレ賞選考会


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■「U-NEXTカンテレ賞」とは・・・
次回の第18回『このミステリーがすごい!』大賞から新設される、連続ドラマ化を前提とした新賞。今回は特別に応募作の中から1作品をサプライズ選出!
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