ご存知だと思うが、カーネル・サンダースはケンタッキーフライドチキン(KFC)の創業者だ。日本ではカーネルおじさんの愛称で知られており、KFCの店頭で微笑むおじさんの姿を思い出す人も多いだろう。
その姿はやさしくて温厚そうで、道頓堀川に投げられてもニコニコと笑っていたが、実はけっこうな苦労人だったようだ。
40代でカフェ経営に乗り出すまで40種類以上の職を転々とし、倒産も経験する波乱万丈の人生だったのだという。
ケンタッキーフライドチキンのフランチャイズ化に成功してからは超リッチマンとなったわけだが、酸いも甘いも噛み分けた諸々の影響もあるのだろうかないのだろうか。
カーネルおじさん自身も出演する、1960年代のケンタッキーフライドチキンのCMから伝わる狂気が怖すぎるのだ。恐怖映画かと思うレベルに...
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その1. カーネルおじさんを嘘発見器にかける主婦たち
1967 Scary Kentucky Fried Chicken Commercial Lie Detector full)
このCMでは、主婦たちがカーネルおじさんを嘘発見器にかけているようだ。
その目的は、カーネルおじさんに「11種類のハーブとスパイスからなるオリジナルレシピ」こと秘密のレシピを吐かせること。
しかしカーネルおじさんは「最後に靴ヒモ3本入れてぇ~」みたいにすっとぼけ、「諦めろ、諸君!秘密のレシピは永遠に秘密なのだ!」と心の中で高笑いするのだった。
主婦たちにここまでさせるカーネルおじさんの秘密のレシピ、すごすぎない?
その2. 地下通路でフライドチキンに殺到する主婦たち
Kentucky Fried Chicken - Escape 60" - USA Ad 1967
こちらのCMも主婦をターゲットにしたものだ。
鳩時計が時刻を告げると、マンホールから地下通路へと入る主婦たち。小走りに向かう先は、カーネルおじさんが待つケンタッキーフライドチキンだ。
フライドチキンに殺到する主婦たち、ウインクするカーネルおじさん。主婦たちをここまで夢中にさせるのは、フライドチキンの魅力なのか?それともカーネルおじさん?
3. クレオパトラだってフライドチキンが大好き
Kentucky Fried Chicken - Make History: Cleopatra 60" - USA Ad 1967
こちらのCMに登場するのは、絶世の美女として名を残すクレオパトラだ。
メイクも装いもバッチリきめて恋人とのラブラブタイムを過ごすクレオパトラだが、それより大好きなものがある。
いつの間にやらバーレル(バケツ型の容器)を空っぽにし、さらにお代わりを要求するクレオパトラ。
クレオパトラの美の秘訣はフライドチキンだった・・・なんてこともあるのかないのか!?
1967年にKFCがはじけまくっていた可能性
いずれのCMも1967年に放送されたものらしく、そのタイミングでケンタッキーははじけまくっていたのかもしれない。
ちなみに、カーネル・サンダースの「カーネル」は名前でも軍の階級でもなく、ケンタッキー州に貢献した人に与えられる「ケンタッキー・カーネル」という名誉称号なのだそうだ。
カーネルおじさんの秘密のレシピのおかげで今もたくさんの人がおいしいフライドチキンを食べられているのだから、その貢献度は計り知れないよね。
References: written by usagi / edited by parumo
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