台風24号の影響で、山口県内のJR山陽本線で線路への土砂流入が発生。関西方面と九州歩辺面を結ぶ貨物列車が運転を再開する予定でしたが、延期になりました。

全線復旧前日に土砂流入が発生

2018年9月29日(土)、台風24号の影響で、JR山陽本線山口県内の区間で土砂流入が発生。翌30日(日)にJR貨物が、この区間を経由する貨物列車の運転再開を予定していましたが、延期になりました。

山陽本線は、7月の西日本豪雨で複数箇所で被災し、旅客列車のほか、関西方面と九州方面を結ぶ貨物列車の運行もできなくなりました。そこでJR貨物は、トラックや船舶で輸送するとともに、8月下旬からは山陽本線の不通区間を迂回(うかい)し、伯備線山陰本線山口線を経由する貨物列車を運行していました。

その後、山陽本線では工事が少しずつ進み、最後に残った広島県内の三原~白市間も9月30日(日)に復旧。全線運転再開にあわせ、貨物列車も運転再開を迎える予定でした。

しかし、その前日の29日(土)午後、台風24号の影響により山口県内の光~下松間で、線路への土砂流入が発生。JR西日本によると、この区間を含む柳井~下松間は、運転再開までは「9月30日から1週間以上」を要する見込みといいます。

JR貨物10月1日(月)午後、山口県内の岩国~新南陽間72.9kmを通る貨物列車を当面のあいだ運休すると発表。トラックによる代行輸送を2日(火)から開始します。貨物列車の運転再開のめどは立っていないとしています。

【路線図】全線再開を目前に不通区間が発生

岡山県内の山陽本線を走る貨物列車。写真はイメージ(画像:photolibrary)。