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 どうしても嫌なこと、悲しいことばかりが目につきやすい世の中だ。どうせまた、悪いニュースなんだろう?と思って見てみると、実は面白くてユーモアあふれる文言が書かれていたらどうだろう?

 カサカサに乾いた大地に一滴の水がじゅわっと吸収されるがごとく、少しだけ心が潤ってくるんじゃないかな?

  南アフリカのアーティスト、ヤコ・ハースブルク氏が手がける「グッド・ニュース・プロジェクト」は、言葉のもじりや語呂合わせを駆使して、明るいフレーズを生み出し、人々とシェアしようという試みだ。

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「犬が盗まれました」というポスターを見たのがきっかけ

 このプロジェクトが生まれたのは、あるポスターがハースブルク氏の目に留まった時だった。「盗まれました」という文字の下に犬の写真を入れたポスターだった。

 「誰かが愛するペットを失ったということは、とても悲しいことです」とハースブルク氏。だが、その悲しみとはまた別に、こんなアイディアも浮かんできたのだ。

 「もし、ポスターの一番下に『私たちのハートが』という文字を入れたら、それだけでポスターが意味するところは全く変わります。それを見たらとてもやさしい気持ちになれるんじゃないかと」

1.盗まれました――私たちのハートが


 そうしてハースブルク氏は、インスタグラムを通して、街に張り付けられたポスター風にユニーク溢れる広告・警告メッセージを発信し続けている。

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9.虫が早起き鳥を出し抜いた
(「早起き鳥は虫を手に入れる」=「早起きは三文の得」)

10.何も書いてない...ということは?
 (便りがないのはよい便り)

 他の面白メッセージはインスタグラムのアカウント「thegoodnewsza」で随時公開中だ。心に潤いが欲しくなったらチェックしてみよう。

written by K.Y.K. / edited by parumo

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