
ロボットによる自動化が難しいとされている「弁当のおかず盛り付け作業」を行うロボットの試作機が発表された。
人と一緒に「弁当のベルトコンベアライン」で作業
国内外の幅広い分野でサービスロボットを提供する「株式会社アールティ」は10月1日、人と一緒に弁当のおかずを盛り付ける「協働人型サービスロボット」のプロトタイプ(試作機)を発表した。
弁当工場のベルトコンベアラインで作業できる人型双腕ロボットで、弁当へのおかず盛り付け作業を人と隣り合わせでも安全に行うことができる。
頭部のカメラで食品コンテナにばら積みされた不定形な弁当のおかずを選別し、アーム・ハンド部でその1つを取り出してお弁当に盛り付ける。
キャスター付きで簡単に移動させることができるので、担当する盛り付け順番の変更も簡単に行うことができるそうだ。
身長は小柄な女性を参考、柔らかい動き
同社は「Work with Robot(ロボットとともに)」を事業ミッションに、機能やデザイン、動作速度、関係性に至るまで、「人にやさしい協働型ロボット」の開発に取り組んでいる。
開発中のプロトタイプは、小柄な成人女性を参考にした130~150センチの協働人型サービスロボット。
柔らかい動きができる機能を開発し、人と接した作業ができるよう圧迫感のないスタイリッシュなデザインを採用したそうだ。
人手不足をカバーへ、早期実現を目指す
今後は、弁当工場業界で高い実績を持つシステムインテグレーターの協力を得ながら、弁当工場内にプロトタイプロボットを設置する。2018年~2019年中に実証実験を行い、実用化に向けた開発を進める予定だ。
2019年中に量産型モデルを公開・販売予約をスタートし、2020年中の生産・納入が目標。人手不足に悩む弁当工場業界の声を形にした「協働人型サービスロボット」の早期実現を目指しているという。

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