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 「死」は万人が向かうゴールであり自然の摂理であるが、いつそこに到達するのかは予測不可能だ。

 その目安として寿命というようなものはあるが、ただの平均値に過ぎず個人差は大きい。常に死が隣に合わせにあるとわかっていても、何かが起こらない限り実感するのは難しい。

 例えば良く知る著名人が急に亡くなったりすると、その衝撃は計り知れないものとなるだろう。

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 例えば音楽界で、多大なる功績を残した、ジョン・レノン、ジム・モリソン、エルヴィス・プレスリーなどの死は、忘れがたいインパクトを世界中に与えた。

 当時彼らは確かに生きていて、歴史にその名を刻んでいったのだ。

 だが悲しいことに月日は我々からその思い出を消しゴムのように削り取っていく。偉大な彼らを忘れないようにするにはどうすれば?

 あるアーティストたちによるプロジェクトは、アルバム・ジャケットに写っていた個人をきれいに消し去ることだ。

 そこにぽっかりと穴が開いたようで、より印象的に彼らを思い出すことになり、彼らが生きていたことを実感できるという。

1. ジョン・レノン & オノ・ヨーコ『ダブル・ファンタジー』
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2. ビートルズアビーロード』
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3. ザ・フー『オッズ&ソッズ』
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4. T・レックス『電気の武者』(Electric Warrior)
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5. ラモーンズラモーンズ
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※上記の画像が作られた後、メンバー全員が亡くなったそうだ。
6. オール・ダーティ・バスタード『Return to the 36 Chambers: The Dirty Version
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7. ニルヴァーナ『スメルズ・ライク・ティーンスピリット
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8. ニック・ドレイク『ブライター・レイター』
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9 ザ・ビーチ・ボーイズサーファー・ガール』
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10. ミニー・リパートン『ミニーの楽園』(Adventures In Paradise)
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11. ジョニーサンダース『ソー・アローン』
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12. エーシー・ディーシー『地獄のハイウェイ』(Highway to Hell)
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13. ジョージ・ハリスン『オール・シングス・マスト・パス』
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14. ニューヨーク・ドールズ『ニューヨーク・ドールズ』
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15. ザ・クラッシュザ・クラッシュ
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 他の作品は「liveiseedeadpeople」で見ることができる。

追記(2018/10/02):本文の一部を修正して再送します。
References: Jean-Marie Delbes and Hatim El Hih / written by どくきのこ / edited by parumo

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