こんにちは。新宿に注文住宅を建てて暮らしている鳥と申します。

建築条件付きの設計作業も済み、いよいよ不安だらけの家の工事請負契約をするのか、それとも白紙解除して土地を諦めるのか、決めねばならぬ時が近づいてまいりました。

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施主にとって不利な契約書!?

人のこころは変わるが常。法の力で関係を縛るのは有効な手段です。

それでも鳥の元夫は振り解いて行ってしまいましたが……。

 

さて、R社の工事請負契約書について、コンサルさんに解説していただきました。

赤枠で囲んだ【特約条項】というR社が追加した部分にご注目。

契約までに実施設計図を出してもらえないことは、すでに書きました。

その上、こうして契約書上に

  • 「契約後に間取りの変更があっても、文句なしね」
  • 「契約後に追加見積りがあっても、もう契約解除はなしね」
  • 「契約後に仕様変更があっても、文句なしね」

と明記されてしまっています。

(まあ、この業種では現実的な面で、ある程度は仕方のないことだと思います)

でもこの契約書に印鑑を押した後では、「やんごとない理由につき、数百万アップになりました」と言われても、もう断ることが不可能だということです。

(以前も書きましたがネット掲示板には、そのような体験をされた施主さんが少なくないことがわかります)

ただ、このときのコンサルさんは、「ここを変えて欲しいと言っても、まあ、変えてもらえることはないでしょうね」とおっしゃっていました。

建築条件付きという、交渉の難しいケースだったからだと思います。

当初「業者の言いなりにならざるを得ないので」とサポートも断られたぐらいですしね……。

 

コンサルさんからのメール

さあ、当初のコンサルさんのアドバイス通りR社に良い家にしてもらえるよう精一杯働きかけてきた結果、仕様については出揃いました。

詰めてゆかねばならぬ時期です。

鳥夫婦は、どんなにR社仕様の家にガッカリしても、

「やはり土地が諦められない……我々には土地が大事なので」

と言っては、契約締結に向けて歩を進めてきました。

そしてコンサルさんからは、以下のようなメールをいただきました。

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なお、今後の進め方について再確認しておきたいと思います。

  1. すでに構造図面はできているわけですし、契約までに出してもらえる図面はどんどん出してもらう
  2. 15日までにすべてを決め、その後は詳細見積書と決定仕様書の提示を求める
  3. 詳細見積書が出れば、優先順位にしたがって取捨選択する(予算に合わせる)
  4. 工事金額が決定したら、(工事開始後の変更を含めて)それ以降の変更は一切なし
  5. 契約書・約款の説明を受け、納得がいかない文言の修正を求める
  6. 第三者現場検査を入れる旨を伝える
  7. 契約調印
  8. 保奈美さん(40代半ばだと思われる女性設計士さん)に工事内容チェックシートへの記入を依頼する

-追伸-

一生のうちで最も大きな買い物なのに、すべてが明らかにならないにも関わらず契約しなければならないこと、言い値で金額が決まること、そして十分に吟味する時間が与えられていないこと、これらは本来あってはいけないことだと思っています。

そのような中で契約しなければならないのは大変ですが、お二人が汗水流して働いたお金と交換するわけですから、可能な限りその額に相応しい価値を手に入れていただきたいと思います。

しかし、保奈美さんは、お二人が支払う金額の中から給与を受け取ることになるにもかかわらず、よく逆ギレなどしたものだと感心させられます(笑)。
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コンサルさんも、絶対に勧めたくないであろう家の購入に向けて、最大限できることをやろうとしてくださいます。

話すと疲れさせられるという残念な面もあるにしろ、ど素人で困ってしまっていた鳥夫婦のために、これほど親身に面倒見ていただけたことは、本当に心強くありがたかったです。

鳥夫婦は、この家を買うのか新宿くんを諦めるのか、毎夜のように夫婦で話し合いました。

そして、とうとう、鳥夫が、結論を出しました。

 

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