「お金」をテーマに個性豊かな億万長者たちと主人公が向き合う姿を描く映画『億男』。10月19日(金)公開の本作を記念して、その特別試写会が10月2日(火)大阪TOHOシネマズ梅田で行われた。

【画像】3億円の現金を前にただただ重みを噛み締める2人 (C)2018映画「億男」製作委員会

サプライズで一男役の佐藤健九十九役の高橋一生が登場し、観客から悲鳴にも似た大歓声が沸き起こった。

映画『億男』は2015年に本屋大賞にノミネートされ累計76万部を突破した川村元気原作の同名小説の映画化作品。宝くじで当選し3億円を手にする一男は急な大金に困り、大学時代の友人で成功し億万長者となっている九十九に助けを求める。親友との再会もつかの間、九十九は3億円と共に姿を消してしまう。一男はお金と親友の行方を求めて、クセ者ぞろいの億万長者に会いに行くストーリー。

佐藤が「この作品が少しでも『お金』や『幸せ』に関して考えるきっかけになると嬉しい」と呼びかける本作。劇中で一男が3億円を当選することにちなんで、本物の現金3億円が会場に用意された。ガードマンに厳重に運び込まれた1千万の塊が30個の大金を前に、2人は「おー、本物の3億円ですね」と興奮しつつも無言で3億円をジェンガのように積み上げ、その重みを噛み締めた。

そしてこの日には「これぞ大阪人」という大阪の代名詞、大阪のオバチャンユニット『オバチャーン』も登場。オバチャーンは佐藤、高橋を目の前にトキメキが隠せず大暴れ、2人に近づこうとするも3億円に触れると勘違いされガードマンに注意を受ける一幕も。

「3億円あったらどうするか?」と尋ねられた佐藤は「すぐに一生さんに相談に行きます」と答え、高橋も「健くんが相談に来たら、3億円を下ろしてきてもらって、朝まで飲んで、最後は持ち逃げします」と映画の展開と同じ回答をして会場を沸かせた。しかし、オバチャーンから「3億円で私と一緒に世界一周旅行して~~~!」と熱烈なラブコールを受けて、圧倒された佐藤は「3億円あったら…大阪のおばちゃんと一緒に世界一周に行きたいです」と回答を変更することになった。(関西ウォーカー・桜井賢太郎)

映画『億男』の特別試写会が大阪で行われた