海外製スマートフォンに次々と有機ELディスプレイが搭載される中、日本製スマートフォンのほとんどは液晶ディスプレイを採用し続けてきた。もちろん液晶テレビに端を発する「AQUOS」ブランドを保有するシャープも例外ではない。そんな同社が有機ELディスプレイを搭載したスマートフォン『AQUOS zero』を発表。「液晶ではないAQUOS」という驚きもさることながら、300ページ程度の文庫本を基準にしたとされる軽量設計にも注目が集まっている。

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本体重量は約146gと、ディスプレイが6インチ以上かつバッテリー容量が3000mAh超のスマートフォンとして世界最軽量を実現。この軽量設計には、従来のアルミにかわって採用された本体素材のマグネシウム合金、そして帝人製のアラミド繊維素材「テクノーラ」が大きく貢献している。

またディスプレイの中央に向かって緩やかに盛り上がるフォルムを採用したことで、指の動きにあった自然なタッチ操作が可能となった。

「液晶のシャープ」のイメージから一変、『AQUOS zero』で採用された約6.2インチ/WQHD+解像度有機ELディスプレイは、100万:1のコントラストやDCI-P3規格の100%の広色域を実現し、有機ELの強みを最大限に活かしたスペックとなっている。HDR映像技術「Dolby Vision」、なめらかな階調表現と豊かな色調を実現する高画質化技術「リッチカラーテクノロジーモバイル」を搭載。立体音響技術「Dolby Atmos」のサウンドとの組み合わせは、スマートフォン上のコンテンツ表現をよりリッチなものにしてくれる。

スマートフォンとしての基本スペックは、プロセッサが「Snapdragon 845」、6GBのメインメモリと128GBの内蔵ストレージ。充電時の発熱を抑える「パラレル充電」機能も魅力的だ。

『AQUOS zero』は2018年冬モデルとして販売予定。有機ELディスプレイという武器を手に入れたAQUOSの最新作が、日本市場でどれだけの戦いを見せるのか注目だ。

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AQUOS zero

text塚本直樹
(d.365

掲載:M-ON! Press