(paylessimages/iStock / Getty Images Plus/写真はイメージです)
2015年からはじまった「婚育プログラム」。「婚活」「妊活」ほど知られているワードではないが、小学生対象のプログラムだから…かもしれない。
小学生を対象に模擬挙式などを通じて結婚式について考える「婚育プログラム」が賛否両論を呼んでいる。
■2015年、「生涯未婚率」過去最高
2015年国勢調査では、50歳時点の未婚率を示す「生涯未婚率」の割合が男性23%、女性14%と過去最高であることが発表された。
これを受けて「企業と提携したプログラムの運営」などを行っている、特定非営利活動法人の放課後NPOアフタースクールが、ウェディング事業大手「テイクアンドギヴ・ニーズ」へ打診。
小学生を対象に模擬結婚式や演出、結婚式のラストで観られる、大切な人に送る手紙の作成まで…「普段学校では学べない結婚の意味について考えることが出来る内容」を伝えるイベントを開催している。
さらに、東京や福岡など大都市だけの開催だったが、今では全国30会場に拡大するなど、年々広がりを見せているという。
■子供たちに伝えたいこととは?
「婚育プログラム」は、毎回、大人も子供も参加費は無料。実際の結婚式と同じく約3時間かけて行われる。そのため、フラワーシャワーやブーケトスなど演出の体験では参加型にしたり、クイズを入れ込んでみたり、デザートブッフェも楽しめるような努力をしているようだ。
また、華やかな演出だけではなく、育ててくれた人や、友人らに感謝を伝える場所であることを理解してもらえるように…との想いもあるようだ。
■「時代遅れな儀式」
8月には、ヴィクトリアガーデン恵比寿迎賓館で開かれたが、参加した小学生は「結婚式は感謝する日と知ることができた」との感想。また、一緒に参加した親も「子供と素敵な時間を過ごせた」と喜ぶ人もいるという。
当初から「小学生から結婚式を身近にしてもらう」という企画は「強制的」「洗脳しないで」など、「結婚式自体が時代遅れな儀式」とたくさんの非難を浴びていた。
■「性教育もロクにせずに」「子供への営業」
4日、今年の報告と来年に向けて前向きな姿勢が報道されると、またネット上では「体験しておくのもいいんじゃない?」「まるで呪い」など賛否両論の意見が飛び交った。中には、世界でも日本は遅れていると言われている性教育を出す意見もいくつか見られた。
「あなたは将来、式場で結婚式を挙げたくな~る~…まるで呪いだね」
「どこまで伝えているのだろう…ちゃんと結婚式費用とかも伝えてる?」
「性教育もロクにせずに、結婚式挙げよう!って…色々違いませんか?」
「結婚式場離れをさせないための、子供への営業活動、アホらし」
企業側は、「あくまでも結婚式に触れてもらうきっかけとしての場を作りたいだけ」とのことだが、結婚そのものに対しての選択や、結婚=結婚式という概念もなくなっている昨今。
「興味があれば、自分でリサーチする。余計なことをしなくていいのでは?」という意見が多く見られた。なにかを伝えるということは難しい。
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