明治安田生命J1リーグ第29節の横浜F・マリノスvs北海道コンサドーレ札幌が、5日に日産スタジアムで行われ、2-1で横浜FMが勝利した。

▽連勝中の11位・横浜FM(勝ち点35)は、5-2で快勝した前節のベガルタ仙台戦からスタメンを変更せず。DFドゥシャンの出場停止が続いている中、現状のベストメンバーを送り出した。

▽前節サガン鳥栖を2-1で下して連敗を2試合でストップさせた4位・札幌(勝ち点44)は、その試合からスタメンを2名変更。福森、宮澤に代えて、キム・ミンテ、チャナティップを起用した。

▽お互いに素早く大味な攻撃を試みる立ち上がり、7分に横浜FMが大チャンスを迎える。札幌が自陣内でパスミスを犯すと、ボールは素早くボックス中央のウーゴ・ヴィエイラの下へ。しかし、ディフェンスとの間合いを図りつつウーゴ・ヴィエイラが右足のつま先で放ったシュートはGKク・ソンユンに阻まれた。

▽直後の8分にもボックス手前左でボールを持った山中がミドルシュートを狙うなど横浜FMの攻撃が目立つ展開が続くが、札幌もギリギリのところで対応。反撃に出たい札幌は、15分に三好のパスに抜け出したチャナティップのクロスにジェイが合わせたが、オフサイドの判定で得点にはならない。

▽さらに、17分にもボックス手前からチャナティップがゴール右下隅を射抜きネットを揺らしたが、ゴール前でオフサイドポジションに居たジェイがGK飯倉のブラインドになっていたとして得点は認められず。札幌は立て続けにぬか喜びすることとなった。

▽それでも21分、盛り返している札幌が勢いそのままに得点を奪い切る。右サイドをドリブルで侵攻するジェイが、ボックス手前からカットインして右足を一閃。ゴール左に流し込んだ。

▽先制を許した横浜FMは、ここからギアを上げ直す。ボックス手前中央でパスを受けたウーゴ・ヴィエイラが、素早くボックス内右にボールを供給。待ち構えていた仲川がチェックに来た札幌DFを交わし、確実に決め切った。

▽さらに42分にも横浜FMに決定機。左サイド深い位置まで侵攻した山中がグラウンダーのボールを中央に折り返すと、ウーゴ・ヴィエイラがニアに飛び込む。身体を寄せた札幌DFの対応も間に合わず、横浜FMが前半中に逆転した。

▽先制しながらも1-2のビハインド折り返しを迎えることとなった札幌は、ハーフタイム中に早坂に代えて石川を投入。守備の立て直しを図り後半に入っていく。

▽しかし、後半の立ち上がりは攻勢に出る横浜FMがボールを保持。追い付きたい札幌は前線のジェイやチャナティップに素早く当ててからの崩しを図るが、危険なゾーンに入り込むことができず。

▽それでも、横浜FMもなかなか点差を広げることができない。63分にボックス手前やや右で得たFKの場面では天野が左足で直接狙ったが、シュートは枠の上を通過。試合は膠着状態が続く。

▽札幌は、72分に深井に代えて古巣対戦となる兵藤を、76分に三好に代えて宮吉を起用。3枚のカードを使い切り、攻撃のテコ入れを図った。

▽すると78分、ボックス右からの宮吉のシュートがGK飯倉に弾かれ札幌が右CKを獲得。キッカーの菅がファーに蹴り込むと、進藤が頭で合わせる。得点とはならなかったが、高い打点のヘディングシュートが横浜FMゴールを脅かした。

▽しかし結局、同点弾を奪い切ることは叶わないままタイムアップ。2-1で横浜FMがリードしたまま試合は終了した。

▽この結果、横浜FMは今シーズン初の3連勝を飾り、順位を暫定9位に上げている。対する札幌は連勝を飾ることができず。暫定3位浮上を逃した。

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