「生理周期に合わせたダイエット法」をお伝えしていきたいと思います。

おそらく、ダイエット情報に目を光らせている人なら、「女性が痩せやすい時期と生理周期は関係がある」と聞いたことがあるのではないでしょうか?

痩せやすい時期と生理周期がどのように関係しているのか…

「2つの女性ホルモン」に注目しながら、詳しく見ていきましょう。

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ダイエットを左右する2つの女性ホルモン

 女性のホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)という、2種類のホルモンがあります。
これらのホルモンの量は、おおよそ28日前後の周期で変化しています。

エストロゲン・・・女性らしさを作るホルモン!
生理の終わり頃から排卵日にかけて分泌が多くなり、基礎体温を下げる働きがあります。
エストロゲンの分泌が多い時期は、比較的体も心もお肌も安定し、体調が良好な時期です!

プロゲステロン・・・妊婦を助けるホルモン!
排卵後から次の生理にかけて分泌され、基礎代謝を上げる働きがあります。
プロゲステロンの分泌が多い時期は、人によっては腹痛や頭痛が起き、精神的に不安定になる時期です。
また、食欲が増進したり、水分を保持する為むくみの症状を起こしたりします。

この2つのホルモンの変化で、痩せにくい時期と痩せやすい時期が出てくるのです。
痩せにくい時期にダイエットを頑張っても、かえってストレスで逆効果という事も…

ダイエットの効果を上げていくためには、自身の生理周期を把握し、それに合わせたダイエット計画を立てることが重要となってきます。

そこでここからは、生理周期の時期に分けて「体の状態」、「食事の調整方法」をお伝えしたいと思います。
ダイエットにあたって、生理周期と同じく生理1日目から日数を数えていくことにします。

まずは、生理周期1週目である「月経期」から順に見ていきましょう。

月経期(1週目・低温期)

1. 体の状態
月経期で大切なのは、なんといっても無理をしないこと!

この時期は、エストロゲン、プロゲステロン2つのホルモンが減少状態へ。
生理痛、頭痛、胃の痛みなどが起こり、人によっては痩せにくい傾向にあります。

体重が落ちないからといって、無理な運動や食事制限をしてしまうと体調を崩してしまいます。
体がリラックスできる程度のストレッチ、適度な運動をするのがオススメです!

2. 食事の調整
極度な調整は、かえって体調を崩してしまいます。
また、低体温で冷えとむくみといった症状が出てきますので、温かいもの(ハーブティ、ノンカフェインの飲み物など)を飲んでリラックスしていきましょう!

また、生理中は貧血の症状も出やすい為、「鉄分」を意識的に摂るようにしましょう。

おススメの「鉄分」
鉄分を多く含む代表的な食べ物として、レバーあさりマグロほうれん草ひじき等が挙げられます。

卵胞期(2週目・低温期)

1. 体の状態
卵胞期(2週目)は、ズバリ!ダイエットのチャンスです!

生理が終わり、8日目からはエストロゲンの分泌が活発になり、脂肪燃焼が優位に働きます。
心身ともに安定する為、生理周期の中で最も結果が出やすい時期です。

この時期はダイエットに集中して、食事の調整や運動を積極的に取り入れ、ダイエットの効果を上げていきましょう!!

2. 食事の調整
卵胞期(2週目)は、頑張れば頑張った分だけ、効果が出やすい時期!
体脂肪に変換されやすい「糖質」はなるべく控え、腸内環境を整えてくれる「食物繊維」を多く摂るように心がけていきましょう!

また、筋肉の材料となる「タンパク質」も意識して摂っていきましょう。

おススメの「タンパク質」
オメガ3といわれている青魚(マグロカツオ、サバ、イワシ等)
・脂身の少ないお肉(鶏:ささみ、胸肉/豚:ヒレ肉/牛:モモ肉)

おススメの「食物繊維」
キノコ類、海藻類、アボカド、オクラ、納豆 等

おわりに

 いかかでしたか?

次回は、「生理周期に合わせたダイエット法【後編】」ということで、「排卵後(3週目)」「黄体期(4週目)」についてお伝えしていきたいと思います。


[文:DIETA(麻布十番・さいたま新都心・目黒・立川) パーソナルトレーニング]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

生理周期に合わせたダイエット法「女性が痩せやすい時期と生理周期は関係がある」